こんにちは.今日の日記です.よろしくおねがいします

睡眠

カスでした.無意味に爆走したし足パンパンだし速攻で寝られるだろと思ってたのに結局3時過ぎまで眠れませんでした.なんで??なんとか8時には起床できましたが,睡眠不足はなはだしいし案の定1日ぽにゃぽにゃでまんが読んでたら終わりました.最悪です.

アクタージュ読んだ

かなしい理由で話題のアクタージュ,万が一発禁とかになったら読めないな,と思ったのでまとめ買いしてしまいました.Kindle だし差し止め食らったらふつうに読めなくなりそうですが.ちょっとずつ読んでいくかと思っていたのに,1巻開いたらページ繰る手が止まらなくて,けっきょくぜんぶ読んじゃった.すっげ〜,おもしろいっ!

いや,ほんとうに,まじでおもしろかったな.こんなおもしれーまんがを見逃してた(ジャンプ読んでたのに!)こと自体が恥ですし,打ち切りになってしまったのが残念でなりません.いくら作品に罪がないとはいえ,だれかの権利や尊厳を踏みにじってなお連載が続いてしまったらそりゃあほかに示しがつかないし,打ち切り以外に道はなかったとは思いますが,それにしたってあんまりにあんまりすぎる,ほんとうにもったいないことだと思います.

まじでおもしろいのでとにかく読んでくれ,おれがしょうもねー自意識ないまぜ語りするまでもないとは思いますが,これをおもしろかったですっ!の一言で済ませてしまうなんてあたし様がゆるせねえ,と思ったのでちょっとだけ感想書いておきます.どういう話かというと,演技未経験の親なし女子高生・夜凪景が現実逃避のために映画の世界に没頭することで独学でマスターした,自身の感情を追体験することで感情を表現するメソッド演技を武器にてごわい役者のひとびとと渡り合っていくお仕事まんがです.

このまんがの好きなところを挙げるときりがありませんが,ひとつすごく印象的だったのは,このまんがではあらゆる天才がただの天才のままじゃあいられない,という点です.いろいろな方面から優れた役者とは一体なにか?ということを立体的に描き出すこのまんがにおいて,あるときに有用だった技術が他方ではまったくのお荷物である,というシチュエーションが頻発します.過去の感情を引き出しときに自分自身を見失うほどに役へと没頭することができるという歪な才を持つ夜凪景の場合であれば,「自分の中にない感情はどう表現すればいいのか?」「常に100%の自然な感情が優れた表現であるのか?」といった至極まっとうな疑問に対して,オーディションの不採用や別の才能との接触といった形であらたな答えを獲得するような物語の構成となっていて,キャラクターの成長も実感できるしなにより疑問が次々と解消されていく手応えがただただ心地いい.超一流の才能を持つものでさえ(というか,なんらかの形で白眉の才能を持つ人間しか登場しない),様々な形で挫折や失敗・自身の至らなさを味わうところに,主人公が異能でもって勝ち進んでいくだけではない群像的な読み応えが担保されています.

さらにこのポイントを語る上で欠かせないのが「才を見出す才」の存在で,それは主人公を最初に見出した映画監督の黒川墨字などがまさしくそうなのですが,どれほど天賦の才を持っていようがそれを名伯楽に見出してもらい,ただしい導きのもとに辛酸を舐めながら自分自身の至らなさを自覚するほか生き残る道はない,ということをずっとやっているのも印象的ですね.この存在は(現時点までは)まったく揺るぐことがなく,たとえどれほど才能に振り回されたとしてもいわゆる老賢者の存在が物語をかならず先に導いていくという安心感もすごく大きいです.まあ,現実には伯楽と馬のどちらでも有用な技能を身につけ身一つで上っていく人間もおりましょうが,べつに物語が現実に追従する必要もないでしょう.もっといえば,才能それ自体は非常に不安定であるという描写を続けてきたからこそ,最新話の「すでに完成された(導き手を必要としない)天才」の登場が物語に及ぼす影響もすごく大きかっただろうし,ここで打ち切りの憂き目にあってしまったのが残念でなりません.

それからもうひとつだけ,すみません,主人公が演劇の中で強烈な怒りを要求される場面があって,自身の原体験たるトラウマめいた父との記憶にアクセスすることを決意するくだりもすごくよかったです.役者としてその感情でさえ消費しようとした瞬間,役者ではない,幼くちいさく身を守る術を持たなかった生身の人間としての彼女が立ちはだかり,舞台とリンクしながら放たれる「誰かがずっと怒っていてあげないと」というセリフに,ものすごく気持ちが動かされました.

まえもどこかで言った気がするが,どんなにか目を伏せたい,ともすれば背けてしまうようなよくない感情であっても,それをただただ客体として消費してしまって,まるでその感情そのものが存在なかったように振る舞ってしまったら,なんだかすごく大事なことを失ってしまうんじゃないか,ほかでもない自分自身がゆるしてくれなきゃ,ほかに一体誰があの瞬間の苦痛や悲しみをよしとしてくれるんだ,そういう思いがすごく強くあって,この気持ちを舞台という役と自己とのせめぎ合いの中にてらしだしてくれたことに一抹の救いを見出してしまいました.だからこそ,このテーマに対する作品の回答が「怒りも悲しみも過去のことだから」というのは,主人公が役者である以上当然の帰結,乗りこなせなきゃその先はないんだから何らかの形で自分に隷属させなきゃいけないんだろうけど,それにしたってやっぱりちょっとさみしい結論です.過去にしちゃえるのが努力や成長,あるいはあらたな居場所の賜物なんだとしたら,それがないいまこの瞬間の自分はやっぱりひとりじゃん.わんわん泣いてた自分をなかったことにして過去へ置き去りにしていくなんて,いくらなんでもむごすぎるでしょう.自分の中のちょっとした気持ちを他人の作品に仮託するのはあんまりよくないですね.すみません.

そういうのを抜きにして単純にキャラ読みしても,一筋縄ではいかなくてカワイイ女の子が次々登場してていいですね.とくに主人公ちょう良くて,汗をだらだらかいたりマグロみたいに横になったりと,表情が豊かでとにかくカワイイっ!何考えてるのかわからない孤高の美少女だったの(その実他人との距離の取り方が異常にヘタなだけ)が,役者としての成長に並行してクラスメイトと少しずつ魂の交流を深めていく様子には萌え〜ってなります.そもそも「あの子やっぱり美人だよな〜」みたいな,作中で具体的にその容姿がほめられ遠巻きに羨望の視線を受けるみたいなシーンにうしろぐらい喜びがかなりある.そういう意味でも,前提として美男美女しか登場しないので安心して読めます.

あというまでもないことですが,作画もめちゃくちゃかっこいいですね.どうやらまんが未経験でこの作品を描き始めたそうですが,到底そうはおもえないほど洗練された画面が連続していて,力の抜け具合もちょうどいい.こういう,勢いは死んでないのにめちゃめちゃクリーンでオシャレな線ってどうなってるんですか(チェーンソーマンなんかもそうかも)?コマやセリフの割り方もすごいですね.単行本のおまけとかみるにどうやらネームまでは原作のひとがやっているっぽいが,作画がなくても十分通用するんじゃないかと思わせるくらいに読みやすく流れができています.理由が理由ですししょうがないんですけど,こういう才が失われてしまうのは損失じゃないかな,とかちょっと思っちゃうぜ.

以上です.今日はズーム・パーティしたらべやべやになってしまったので寝ます.ありがとうございました