日差しだけで汗が噴き出してくるほど気温が高く,おだやかに過ごすことができた一日でした.

昨晩はくんにゃり・ポーションとぐっすり・ポーションを飲んで 1 時には寝たものの,あんまり効き目はかんじられないまま 6 時半には目が覚めてしまいました.なんとか二度寝できたのでよかったようなものの,根本的なねむりの悪さは改善をみないままです.

朝食をのんびり食べたあとは少し本を読んではみたものの,あまりに天気が良かったのでいてもたってもいられずお昼はおさんぽに飛び出しました.今日のステージは引き続きでかい川で,平日だからかほとんど誰もいない川辺をひたすら流れに沿って歩くのはほんとうにたのしかったです.川辺エンタメのなかでも屈指のアツさを誇るカルガモの着水(チャプ……と水へ入る)の瞬間も見られてスーパー・キュートでした.あとちょっと目を離した隙に一瞬でまあまあ下流へと流されていってたのもおもしろかったです.お昼は近所のおそばやさんでかしわざるとミニかきあげ丼のセットをしっかり食べました.つゆは単体で飲むとちょっとしょっぱいくらいの濃さで,ごぼうや丸の赤唐辛子まで入っているのがとってもカワイイです.自宅でおそばするときの参考になりますね.かきあげ丼も玉ねぎかぼちゃさつまいもという禁欲的な構成でにもかかわらずしっかりおいしいのでよかったです.

あついなかがんばって歩きすぎたためか立っていられないほどの眠気に襲われたので少しだけおひるねして,読みかけていた北村紗衣「批評の教室 ── チョウのように読み、ハチのように書く」をなんとか読み切りました.とりとめのない感想文でなにか言ったように錯覚するだけのダサい読み方を脱却し,なんらかのコミュニティで意味のある批評を目指すうえで最低限必要となる基本的な読み方と書き方について解説している本で,割と気安い感じの平易な文体なのでギリギリおれにも一読はできました.まさしくとりとめのない感想文でなにか言ったような気になっている人間として耳が痛い内容が盛りだくさんでした.

この本では批評のステップを精読・分析・書くの三段階に分解していて,それぞれの段階に下位項目として注意すべきポイントと対応する題辞が続くという構成なおかげでざっと目次を見るだけで内容をおさらいできます.うち分析については結局まじめに勉強しないとどうしようもない,書くにいたっては最悪の批評を繰り返しフィードバックを受けるほかないということを言葉をえらんで伝えているような印象を受けましたが,精読についてはけっこう方法論的にかいてくれているうえ,できてるつもりでできていないことが多かったので参考になりました.同時にいかに腰を据えて作品に取り組むということができていないかをあらためて再確認しました.少なくとも辞書を友達としてとなりに置いておくくらいのことはしておきたいものですね.なにより精読する上ではまず最低限何回か読みなさいと書かれているにもかかわらず一回しか読んでいないのにこうしてなにか言おうとしていること自体がくるしいです

また特に何をいうかと同じくらいなにを言わないかというのが重要で,作品の切り口を見出したらたとえ言いたいことがあっても削ぎ落とすことを検討すべきというのもほんとうにそのとおりですね.過去に自分が書いた感想文もどきのようなものを読んでみても,だいたい思いついたことを箇条書き的に書いているだけなので結局なにがしたいのかさっぱり読み取れない.あえて少しキャッチーなタイトルを設定することで自身に読み筋の枷を課すというのはなるほどと思いましたし,誰も読んでいない日記の片隅に隠すように書いている限りは向上は見込めないことがよくわかりました.やはりなんらかのコミュニティを想定して書く訓練をしなければ自己満足以上のものにはならないのでしょうし,実際のところおれは自己を満足させあるいはきわめて親しいひとびととたのしく感想に花を咲かせる以上のことは求めていないのでべつにいいのかもしれません.

なんにせよ,本気でなにか言いたいのならこういう本はもっと早い段階で(具体的には学部 1 年くらいまでには)読むべきだったのでしょうなと思いました.むろんはじめるだけならいつでもできましょうしそれは今からでも遅くはないのでしょうが,批評というゲームを上手にプレイする上では作者のひとも言っているように批評理論や歴史的背景は知らないより知っていた方が絶対にいいし,それらは一朝一夕では決して身に付かない.ここまでプレイしてきたひとには当たり前の事実なのでしょうが,やはりすでに相当な差ができていることを少しずつすべてがひなびはじめている今知るのはなかなかきびしいものがあります.あとぜんぜんどうでもいいことですが途中の類似作品をあげるリレーションマップがなかなかパワフルな字でちょっとウケてしまいました

晩はひさしぶりに気合い入れておりょうりしました.といっても主菜はパックを開けるだけのかつおのたたきと決まっていたので,欲求不満を解消すべく薬味をきざみまくり大根のケンも作ってみました.興が乗ってしまったために盛り付けが森みたいになってしまいましたが,みょうがや大葉といったオーソドックスな薬味をいろいろためしながら食べるのはおいしくまたたのしかったです.一緒にメロのほお肉を塩麹漬けにしたものも焼いて七味を振って食べました.そもそもメロって一体なんなんだと思ったらスズキ目のでかい深海魚らしい.ほお肉はジャキジャキした食感でかなりおいしかったので今度は煮付けとかも食べてみたいです.

以上です.たのしいたのしい大連休ももう終わりが見えてきましたな.どうもありがとうございました