ときおり雨がぱらつきひどく蒸し暑い天気ではあるものの,最後の最後でおやすみらしいことができたなつやすみっ ☀️ 最終日でした.
昨晩は一日くらしにはげみおひるねも我慢したのでさぞよくねむれるだろうと思いきやまったく寝付けず,いつもの三倍魔法薬を飲んでなお 3 時半ごろまでかかってしまいました.汽車の時間があるのでなんとか 7 時半に起きましたが,ほんとうにねむくてくるしい展開です.うとうとするところから実際に寝入ってさらにそのねむりを維持して最後ちゃんと起きるまでのすべてに問題を抱えているのはどうしたらよいのでしょうな
起きてからはてきとうに身づくろいをして,駅でサンドイッチとメロンパンを買ったらみちのくゆきの汽車へ飛び乗りみちのくのひとと一緒になつやすみの宿題こと映画仮面ライダーギーツ 4 人のエースと黒狐/王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンをようやくみることができました.現行戦隊 30 分+ライダー 60 分の夏映画らしい夏映画で,ひさしぶりだったので感覚をチューニングするのにちょっと時間がかかりました.
キングオージャーについては本編の行く末を匂わせつつも基本的には本筋に影響がでないよう単体で完結した無難な内容です.戦隊の夏映画って撮影時期の問題なのかまだキャラが固まっていなかったり追加戦士が全然出なかったりでめちゃくちゃおもしろかったことってあんまりないかもしれません.おはなしの舞台はラクレスを打倒しようやく王座についたギラの戴冠式,突如あらわれた行方不明の幼なじみによって五王国の国王ともども送り込まれた死の国ハーカバーカで初代シュゴッダム国王ライニオールと出会い……という内容で,全体的に敵も味方も主張や行動が意味不明でなにがしたいのかよくわからなかったです,これはたんに理解力の問題かもしれません.基本的にはエゴをかなえようとするやつに対して民を重んぜずなにが王か,そんな王なら俺様が滅ぼしてやるみたいないつものやつではあるはずですが,やっぱりギラが悪の王をめざしているというギミックはぜんぜんうまく効いてないように感じます.いつか来る大災厄にそなえ最強の王たる自分が蘇って民を守る,その過程で幼なじみは死ぬけどまあしょうがないよねという敵側の主張にたいして犠牲を払わなければ存続できない国なんて滅べばよいという話をされるとまるで敵側の主張に一分の理があるように思えてしまう.なんかこう犠牲を妥協せずわずかでもよりよい世界をめざすという主張自体は普遍的によいぶんロジックが脆弱だと隙を見せるな!!!と思ってしまいますし,その優しさでは民を守れないというのに対するアンサーが端的に言えばめちゃくちゃがんばりますというのはそれでいいのでしょうか,まあ実際めちゃくちゃがんばることでなんとかなるのだろうから別にいいか.
死の国で国王それぞれが背負ってきた死者と対峙するシーンについてはおれの好きな自己との対話による決着といやしの構造だ!と思ったのですが,なにせ 4 人分と多いうえ合間合間にギャグもはさむのでここもいまいちつかめませんでした.パソコン一つでのし上がってきた現実主義者のヤンマだけは過去に苦しめられなかったのは意外といえば意外でした,しかし全体としては尺とったわりに役に立ってなくないか?お付きのみんながいっさいの説明なく死後の世界にあらわれたのがヤンマのおかげということでしょうか.みんなためらいなく一回死んだだけだとしたらすごい話です
あと声優のひとが演じるギラの幼なじみ,これはいくらなんでもキャラ付けがアニメすぎてキャラ付けがアニメすぎる!と思いました.なにせちゃんとした発声だからほかの芝居に比べてめちゃくちゃ浮いているし,ハーカバーカへいざなう歌もむずかしい音程をアカペラで歌うものだからガチャガチャで,しかもそれを何回もでかい音で聞かされるものだからちょっとイヤでした.
いっぽう中村獅童が演じるライニオールは貫禄に満ちていて,前述のむちゃくちゃな主張にも一定の説得力を持たせることに成功していたと思います.怪人態もよかったですね,鎧だけでなくその下の肉体まで造形されており原初の王鎧武装という説得力にあふれておりました.巨大戦がいっさいなく戦闘もひかえめではありましたが,そのぶん殺陣やカメラワークは非常に凝ったものとなっていたのもよかったです.とくにライニオールのたとえばひとたび剣をふるえば大地を叩き割りギラの放った蹴りはうけとめるどころかそのまま投げ飛ばすといった豪快かつタフな戦い方は歴戦の勇者といった風格にあふれていて非常に見応えがありました.シン・仮面ライダーのドキュメンタリーで擬闘をクソボロにけなしていましたけど,シンカメ本編見たあとで今作を見ると擬闘でいいじゃん……というか擬闘のほうがいいじゃんと思ってしまいます.
ギーツについては大雑把にいうと文明滅亡をゲームとして楽しむ未来からやってきた指名手配犯の野望をうちくだくべくがんばる,というような内容で,随所に夏映画らしいヘンさがちりばめられていて全体としては誉められたできではなさそうですが,よく目をこらしてみると万物創造の力を手に入れ神も同然の存在となったギーツこと浮世英寿から知恵や強さといった要素を取り除いていったとき最後に残るのはなにか,ヒーローとしての資格はいったいどこに宿るのかという話をまっすぐやっていて好き嫌いでいえばかなり好きかもしれません.
今作でとくに白眉だなと感じたのはデザイアグランプリのあつかいかたです.本編においては参加者の葛藤や苦難を安全地帯からへらへら眺めるという露悪的な側面が強調されていたデザイアグランプリにたいして,ヒーローの活躍をリアルタイムで共感し応援するこどもたち(便宜上われわれです)の視点を取り込んだ作りになっていたのが非常に巧みだと思います.当初は観客としての愉悦にひたるだけだったジーンが本編でのやりとりを通じいまではわれわれと目線をあわせ決してあきらめないヒーローたちを応援している姿そのものにカタルシスがあるし,さらにその応援が実際の力として還元されクライマックスをむかえるとなればそりゃミラクルペンライトも振りたくなるというもの,さっと ID コア取り出せなかったのはもったいないことをしました.むろんわざわざ映画館に足を運ばずとも配信ですぐに観られるいまだからこそアクチュアリティを強調したつくりにするという商業的な視点もあるのかもしれませんが,ジーンがしばしばわれわれに語りかけてきたり,最後にギーツとツムリがやさしくこちらにほほえみかけてきたりといった第四の壁を越える演出の数々はそういった意図を超えたのしいなつやすみっ ☀️ にわくわくしながら映画を観に来たこどもたちに対するやさしいまなざしに満ちているように感じてけっこうじんわりきてしまいました.まあ客はわれわれふくめて 3 組くらいしかいませんでしたが
というかんじで筋書き自体はかなりキレイなつくりだと思いますが,しかしいくらなんでも道中が悪路すぎたのはいなめません.このあらすじから力・知恵・運・残りに分裂してしまったギーツと主要メンバーとのドタバタコントで 30 分回そうという判断はすごいと思います.ほかの要素が散らかりすぎているのでなんとなくまあそういうものかと思ってしまいましたが,よく考えると日本の大正・現代・西部開拓時代アメリカ?の荒野,そして無人島に飛ばされるのも理屈がなさすぎる.コントもおもしろくないわけではないですがずっとキャラ崩壊の奇行にツッコミつづけるやつなのでもっとオフビートなやつがみたいな〜と思ってしまいます.もしかしたら本編ではもはや超然としたふるまいにならざるを得ないギーツにたいしてあらためて親しみをもってもらうというような意図もあったのかもしれません.当初は間抜けさを強調するだけだったオカリナの音色がクライマックスではヒーロー登場のフレーズに反転していたのはちょっとよかったです.あと下世話な話ですがギーツのひとってタッパがあって顔もあくのない整い方をしているのでどんな役でも見た目的にハマらないということがないのはすごいなと思いました.
あとはもうバッファがんばれ,あいかわらずなまじ強いせいで噛ませにされてぜんぜん活躍できなかったけど超がんばれ!!!!本編では殺されかけたタイクーンブジンソードをとっさにかばったりするところや戦いを終えて気が緩むと生来のちょっとイジワルだが人懐っこい一面をのぞかせるのもよかったぞーっ!せっかく再登場したロポやケイロウがなんのいいとこもなかったのは残念です.
悪役に一切なんのドラマがなくただ倒されるためだけに存在しているのもなかなかめずらしいですね.こういう信念も目標もなくヘラヘラしてるだけなのにそれはそれとしてめちゃくちゃに強いみたいなキャラ造形,あまりにべんりすぎるためか逆に出てこないのでたまに出てくると感心してしまいます.最後の巨大戦は魔界城の王みたいでよかったですし,決着もふざけ倒していてそれでいいんだと思いました.劇場フォームは信じがたいほどダサかったです
といったところで映画をひとしきり楽しんだあとは喫茶店でコーヒーを飲み,おたくビル(ご存知ないかもしれませんが遠くみちのくにはおたく店をぎゅっとしたまさしくオタクビルとしか形容できない施設が駅前の一等地に存在します)をパトロールしました.風都探偵での再販のおかげかすっかり値崩れした真骨彫ダブルを買ってまんが棚をひとしきり眺めたりしていたらなんと刃牙展がやっているらしい!以前ファンアートを募集していたのはこの企画のためだったんですね.せっかくなので写真おみせします:
刃牙・光成・砂(銃・病原菌・鉄)
サイコな側面が強調されている光成です
闘技場の砂には爪や歯が残っているというかなり弱い刃牙トリビアを披露していたらほんとうにありました,実際あるとけっこうキモいです
エンドルフィンを放出している刃牙……のルームライトです.ファンメイドらしいですがこれはほんとうにすごい.このシーンって一回読むと忘れられないわりにミーム的ないじられかたはあんまりされていないですし,ここ拾えるのはファンならではという感じがします.サイケ的な文化とも相性よさそうだすね
展示のノリとしては全体的にネットでいじられている部分に多く焦点をあてていて(一向に構わんのこすりかたやぐるぐるパンチが 2 回も登場することなど)うーんとはなってしまいますが,目の前に「あの」闘技場があらわれるとテンションがあがってしまうし来場者が自由に書けるコーナーに刃牙ハウスが併設されていて暴言書き放題になっていたりとおもしろい展示もけっこうありました.なによりかなりたくさんの原画が飾られていて,それだけでも入場料分の価値は十二分にあります.なんだかんだネタにされつつも素朴に絵がうますぎるし,そのことを抜きにしてもアナログまんがってなんかもう技術の体系すぎておなじ人間の作業とは思えません.大まんがまつりにむけなにか参考になるものはないかと探してみましたが単純な技量に差がありすぎてなにも真似できそうにありません.エンドルフィンが放出されているときの刃牙がピンクと水色のラインで描かれた T シャツを買うかひとしきりなやみましたがあきらめて会場をあとにしました.
あとはあたらしくできたでかいヨドバシを冷やかしてからじゃんぱらでどうでもいい PC 機器をながめ,晩は駅舎の中にあるいかにもインバウンド向けみたいな居酒屋さんでたっぷり海鮮を食べました.海産のしごとをしているひとの説明を聞きながらたべる海鮮はほんとうにおもしろいしやっぱりおいしいです,しかしホヤやさばといった匂いの強いものをたくさんたべたので食後は口の中が凝縮された海になってしまいました.帰りはまったく切符がとれなかったのでやむなく鈍行の汽車に揺られ,こうしてたのしいたのしいなつやすみっ ☀️ もおしまいです.明日からくつうとおもうとユウウツでしかたありませんが,おうちにいてもイヤだな〜と思うばかりでなにもできないまま過ぎてしまうことがたやすく想像できるので予定をいれてしまうのがよいかもしれません.
長くなっておりますが日曜日なのでめあてのふりかえりもあります,先週つぎのめあてを立て忘れていいましたが,今となってはこれしかないです:
- 大まんがまつりの準備する!!!!:見ていただいた方が早いですね
もともと今日は「捨て」の日になるだろうなと思っておりましたが,そんなことして間に合うのかといわれると微妙な状況です.明日くつうの合間をぬって 5 コマ……できるはずがなかろう
さいごはむろんおはなです:
ひもでしばると成長のペースが可視化されておもしろいですね,そしてぜんぜんそだっていないことがわかります
以上です.どうもありがとうございました