一日通して真冬とはおもえないほどぽかぽかで,朝から晩までドタバタなおやすみでした.

それではひさしぶりにくらしの十連ガチャいきますよっ!おそうじして池袋行って明太つけめんたべてゴジラマイナスワン見てキレ散らかしておうちで追撃してせり鍋たべてたっぷりげんきドリンクのみましたっ!感想メモもあります:

  • 紆余曲折ありつつ最終的にはやや不快寄りという独特の視聴体験

    • エンタメとしてはおもしろいが,打ち出した設定によってうまれるはずだったあらゆる批評性に対しては一切責任を持たない漂白されたおもしろさ
    • 表象だけみれば(じっさいには存在しない,バカにしてよい藁人形としての)「前時代」的な映画であるとさえいえる
      • 最初から最後まで活躍するのはホモソーシャルな組織に過剰適応を起こしたような自己犠牲を声高に叫ぶ男たち
        • そのわりにそういった価値観のトップであろう艦長は非常に現代的な価値観を持ち理解ある人物として描かれる矛盾もある
      • ナードは最後までうっすらバカにされ,女は純粋さを背負ったまま(物語的に)死ぬか帰りを待つばかり
      • アメリカでウケたらしいのも反動の一言で説明したくなる
        • ていうかトップガンじゃねーか
    • 途中からはがんばれ文明,負けるな文明ーっ!エンジニアリングなめんなーーー!!!!!の気持ちで見ていた
      • 熱線の爆風にも気合いで耐える石組み建築,えらいぞ文明!(;o;)
      • ありがとう東洋バルーンのひと!つぎは噛みちぎられない新素材の開発だ
        • 東洋バルーンのひと,職場に復帰してから仕事に手がつくのか心配で仕方がない
      • 初代の「さようなら,みなさんさようなら!」のシーンが大好きなのでパロディやるならもっとマジメにやってほしかった
      • 監督のひと,もしかして文明破壊フェチみたいなのをお持ちなんですか?
    • 最後の "GODZILLA will return" としか形容できないシーンはバカタレの一言に尽きる
      • 文明にさえ屈しなかったゴジラも商業というさらに巨大なうねりには勝てないのかというものがなしさはあるかもしれないが,いらんことすな
      • 最後の最後でゴジラの咆哮がとどろくのもフツーに不愉快だった
  • 事前に公開されていたテーマから想像されるような安易なナショナリズムや特攻の賛美につながるように見せないための配慮をそこかしこに感じて苦労を勝手にしのんでしまった

    • たとえばわだつみ作戦で大戦争マーチを絶対に流さないのは明確意志がないとできない
      • 原作ではバカスカ特攻して死にまくるシーンでかかっていることを鑑みるとかなり意図して使用しなかったと想像する
      • がまあ結果としてこんな感じになるならかけてくれたほうがおたがい得だったのではないかとも……
    • 情報統制はこの国のどうこうとか人命を軽視しすぎた〜とか,登場人物にぐちゃぐちゃしゃべらせてわかってますよのポーズをとるのはずるくない?
      • 結果としてみんな戦争に対して実に現代的な大局観をふまえた発言をすることになっていて強い違和感がある
        • なかには軍需産業でウハウハでしたわみたいなひともそれなりの数いたはずで,そういった人々が終戦後数年であの戦争はよくなかったと思えるとは想像しづらい
        • これは艦長があまりに民主化されすぎているという点にもつながる
    • いくらなんでも観客を信用していなさすぎるのではないかとも思うが,「邦画」というだけで勘で叩くやつらが大勢の状況にあっては仕方ないのかなとは思う
    • しかしこんなに八方気をつかうばかりでなんのこだわりも感じられないショットばかりではなにが楽しくて映画を撮っているのだろうか
  • 逆にそういった無主張性が目立ったぶんしばしば漏れ出す昔気質の右翼の亡霊みたいなシーンは非常によかった

    • 自沈処理直前の高尾や幻の震電……,歴史と整合性をとりつつ見たかったものを描く手腕はしっかりとキモオタのそれで安心した
    • まんまと乗せられて高尾が?高尾が!高尾が!?高尾が……のシーンで泣きそうになってしまった,高尾ーっ!高尾が……
      • 高尾の搭乗員が無惨にも散っていくところを映したのはちょっと意外だった,ドラマを感じさせたいというよりそこにも人がいるのを描きたかったのかなと思う
    • ゼロ戦ではなく「レイ」戦というキモいこだわりもある
  • まったくなくてもよいはずのすれ違う駆逐艦(?)同士がちょっとぶつかる意味不明なシーンだけは絶対に描きたいというのがひしひしと伝わってきて非常に非常によかった

    • いい意味でのキモいフェティシズム,(われわれの感覚を敷衍することで得られる)肉体感覚にあふれている!
    • 庵野秀明なら定規で測ったような等間隔でもって規則正しくすれ違っていたのだろうなと想像してしまう
  • 『特別あつらえ』の船まわりをはじめとした海ゴジラを描くことに対する並々ならない執念は実を結んでいたように感じた

    • 中でも機雷をみんなで撃ち抜くシーンはあたれあたれ,あたったーっという素朴な楽しさが画面に現れているのと同時に主人公のスキルもスマートに表現していてうまい
    • ゴジラとのジョーズな追いかけっこのシーンもスピルバーグがまっすぐ好きなのが伝わってくる
      • 単純にウワーやばいやばい,機雷投下!!!みたいな絵面とリズムがエンタメとして楽しい
  • 浮かせたり沈めたりはオキシジェンデストロイヤーの翻案としてよく考えたなとは思うが意味はさっぱりわからなかった

    • がんばっても海上からは状況がまったくわからないの絵として致命的すぎる
      • ヤシオリ作戦もちっちゃな建機がうじゃうじゃゴジラの口に集うという絵面はよかったかといわれると微妙だが,それ以前にゴジラの姿さえ見えないのはどうなんだ
      • ゴジラの放つ光で海中での状況がわかるのはおもしろかった
    • 浮かせるのにもモタモタ綱引きやっていたら最大効果は得られなくない?
  • ドラマや芝居にはほとんど見るべきところがなかった

    • 感情がインパルスみたいな動きで立ち上がるのでぜんぜんついていけない
      • 黒い雨がバシャバシャ降る中をウウウ〜みたいにうなるシーンダサすぎる
        • うなりたいのは戦後銀座の復旧に尽力してきたひとびとだろうが
    • 血のつながらない子を連れた若くうつくしい女が転がり込んできて事実婚(だが結婚はかたくなにしない)という構成を今やるのはあまりにナイーブすぎる
      • 終戦当時似たような話なんていくらでもあったというのはありえそうな話だとはいえ,やっぱり現代でやるならそこに理由を見出したくなってしまう
        • 劇中でもここの理由づけは人のよさといったフヮ〜としたことばで数回モニョモニョ言及されるだけで,最初は突っ込んでいたとなりのおばさんも結局何も言わなくなるのがかなしい
      • めんどうな血縁はいらないが手っ取り早く家族はほしいという今っぽくファストな欲求をみたすためではないかという邪推もしたくなる
    • セリフ回しが若すぎるというか今すぎるせいでときおり挿入される古風な言い回しが余計に浮いていた
      • 恐れ入谷の鬼子母神だ!← 恐れ入谷の鬼子母神なんですか!?
    • 戸籍窓口のおっちゃんだけは妙に肉体をともなっていて非常によかった
  • 物語の展開的に個ではなく群としてえがくべきところで個人にフォーカスが当たるのにも違和感がある

    • 全員が全員ネームドキャラのようなふるまいをするのはちょっと不自然に思う
      • カメラもねっちりとひとりひとりを映すせいで余計に気が散る
        • 東洋バルーンのひと!パサパサのまずそうなおにぎりを食べてるひと!
    • シンゴジラで群としての人間の戦いをやったのだから今度は個としてというのはわからなくもないが,だとしたら団体戦としてのエンジニアリングの到達点である巨大艦船を中心にする話ではない
  • なにより敷島だけがドラマに逆行しつづけていることの意味がほんとうにわからない

    • ほとんど多くの登場人物が死ぬための戦いから生きるための戦いへ変遷している中で一人だけ逆行するのは作りとして致命的にノれなさすぎる
      • そのままつっこんで散っていただいてもかまわないのだが……としか思えなかった
    • わだつみ作戦参加者はなぜか敷島以外みんな生きて帰りたがっていることになっていたが,本来あの場には戦争由来の傷を抱えて社会復帰もできていない,「戦争が終わっていない」ひとびとがもっとたくさんいるべきではなかったのか
      • 失うものを持たないとドラマに参加することすらできない,見向きもされないひとびとのくるしみがフィクションでさえ無視されたらどこにいけばいいんだよ
    • 帰りたければ帰っていい,というシーンで数人だけパラパラ帰る状況ってなんなんだ
      • 誰一人帰らない,あるいはいっそのこと主人公たちしかのこらないならともかくほどほどにみんな乗り気みたいなの意味がわからなくてこわい

以上です.どうもありがとうございました