ひさしぶりに胸のすくようなすがすがしい晴れ模様でここちよく、くらしにもしっかりはげめたよいおやすみでした。

昨晩は 22 時ごろひとを駅へ迎えに行き、小一時間ほど談笑してからねむりにむけた手順を終え 1 時前に電気を消しました。おたがいがそろそろ寝ますかと切り出すのを待って携帯をいじるだけの時間はほんとうに無意味だったのと、結局ぜんぜんねつけず魔法薬を追加してからしばらくダイニングでおりょうりの本をよみふけることになったのがかなしかったです。かなり苦戦しつつもなんとか 9 時半には起きることができました。

寝ぼけまなこで去っていくひとを見送ったらとりあえず来客用の寝具類を天日に干して、ホットドッグを食べながら今日の予定について考えます。上野の地下街に紹興酒でも買いに行こうかとも考えましたが、このおてんきで日曜日ともなればそれはそれは混雑していそうなのであきらめてちょうどつつじが見頃らしい六義園に行きました。この街自体はそれほど好きではありませんが徒歩圏内にでかい庭園がふたつもあるのはほんとうにありがたいと思います。植物の種類を覚えたいので写真とともに確認させてください:

キリンツツジ?いつみてもカッコいい色ですね

インタラクト可能なオブジェクトっぽい生え方をしているツツジです

陽の当たり方がすぐにわかるツツジもありました

ヤマブキもきれいにさいております。回転対称なのがいいですよね

水飲み場、トイレなら絵の具をながしていいのかと思います

ハランもげんきです。ここが森ステージなら触れるとミスになるでしょうね

オニタビラコといった低レアの草花も咲きまくっております。しかしピントが合わんな

アセビもすずなりですね。なにげに幹の生え方がカッコいいこともわかります

アオキでさえも満開です。実がカワイイからという理由で人気だそうですがそれ以外の造形はけっこうこわいといつも思います

つぶつぶしていてちょっとこわいこのお花はユズリハらしい。キャラクター名じゃなくて植物の名前なんだというかなりなさけない発見もありました

最後は有毒でおなじみクサノオウ、名前の由来がほんとうに「草の王」だったらこれほどカッコいいことはそうないですね

本命のツツジはまだまだ五分咲きがよいところとはいえ全体的にいろいろな草花が競うように育っていて、冬の間の色のなさを思い出すとなおのこと感慨深くなってしまいます。そしてなによりこれはアオキ!これはクマザサ!と一種類ずつ心の中で指差し確認していると少しずつ見分けのつく草木が増えていることを実感できてほんとうにうれしく、また脳がシュワ〜と定位置に戻っていくのを感じます。なんであれこれまで区別のついていなかったもののちがいがわかるようになるのはたのしいものです

というようなことを考えながら園内をうろうろしていたらなにやら演説のような声が聞こえる、街頭演説でもはじまったのかと思ったら江戸太神楽(えどだいかぐら)という寄席芸?の芸人さんがきていたらしい。傘の上でいろいろなものを回したり口に咥えたバチのうえででかい土瓶をころがしたりといったすごいのは間違いないがなんでそんなことをという芸を連続で披露していて、ますますのご発展を願って!!との口上とともに傘の上で升が高速回転しだしたときは冷静になると意味不明すぎてだいぶおもしろくなってしまいました。つなぎに「昔の人はなんでこんなことをしたんでしょうね」とつぶやいていたのもよかったです。このあとは水芸もやりますとのことで、めったにない機会なのだし最後まで見ればよかったかもしれません。帰り道におさかなやさんへ寄ったらおいしそうなぶりの切り身が安かったので買って、さらにスーパーでは生のたけのこがほこらしげに陳列されており、恥ずかしながらたけのこのあく抜きをしたことがなかったのでよい機会と思いかごに入れました。

おうちに戻ったらすぐに買ったばかりのたけのこをしたごしらえします。たけのこのアク抜きに米ぬかを使うというのは有名ですが、実はなくてもよいのではないかという話を目にした記憶があったので調べてみたら非常におもしろいサイトが出てきました:

料理人のひとと農学博士のひとが経験則と調理科学の両面からアク抜き問題にタックルしている記事です。記事中では

  • 生ぬか
  • 生ぬか+鷹の爪
  • 煎りぬか
  • 備長炭
  • 大根のしぼり汁
  • 塩漬け

のそれぞれをたべくらべてその違いについて述べ、われわれは糠の香りまでふくめてたけのこの風味と認識しているのではないか、原理をかんがえればぬか以外のアク抜き方法もあるのではないか(そして鷹の爪は効果がない)と結論づけています。せっかく調理科学の大家っぽいひとがいるのだからえぐみの原因らしいシュウ酸やホモゲンチジン酸含有量の定量評価をしてくれたらもっとよいのにと思わなくもないですが、途中のアク抜きとは実質的には細胞壁をいかに破壊するかであるだとかタケノコの皮に亜硫酸が含まれているので一緒に茹でたほうがやわらかくなるというようにいろいろな調理行為の機序がさりげなく説明されているところが単純に読み物としておもしろくて非常によかったです。じゃあよくアクとりにつかう卵白はどうだろうとか小さく切ることで火通りをよくし溶け出したアクがたけのこに戻る前に火を通しきるのはどうか、そもそも何回も水をかえながら煮込めばよいのではないか、とか魔道士としての探究心が刺激されてしまいます。なによりここ

煮物なんかでも、冷めていく過程で味がしゅんでいく、と思っている人が多いですが、そんなことはないんですね。加熱中の方が断然、味は入るんです。細胞が壊れて、そこに調味料が入るというメカニズムです。ただ、加熱し続けると煮崩れるので途中で止める、というだけなんですね。

そんなことはないんだ!原理を考えればたしかにそうですね、おりょうりにはこういうなんとなく直感に沿うから受け継がれているが実際はあんまり意味がないという工程が思っているよりたくさんあるのだろうなと思います。しかしこれを書いているときに細胞壁が壊れてから実際に調味料が入るまでには遅延があるのだから最初の加熱によってじゅうぶん細胞壁が破壊されればそこで加熱を止めても味は入っていく、結果として冷めていく過程で味が入るというのも間違いではないのではないかと少し思いました。

本筋と関係ないところで感動してしまいましたが、ともかく書いてある内容をふまえると

  • アクを抜くためにはじゅうぶん加熱して細胞壁を破壊する必要がある
  • 煮出したアクをたけのこに戻さないために生ぬかが作用する可能性がある
  • 水にさらすとさらにアクが抜ける
  • 鷹の爪はなくてよい
  • 皮と一緒に煮たほうがやわらかくなる

ということらしいので、これらを忠実に守ってアク抜きをしてみます。皮つきで 502g のたけのこの先端 5cm 程度と底面の硬い部分 2cm ほどを切り落として 369g、大きめの鍋に入れて 3L の水と 10g の生ぬかを入れて強火にかけます。沸いてきたら火を弱めて落とし蓋をしてきっかり 1 時間、いったんお湯を捨て再度温水を加えぬるくなるまで 40 分冷ましたものをどきどきしながら口に入れてみるとまったくアクのいやな感じがない!とうもろこしっぽい香りがするばかりで見た目も悪くなっていないしアク抜きとしては成功と言えるでしょう。途中ふきこぼしてガス台をわやくちゃにしたかいもあったというものです。しいていえばすこしやわらかすぎるのと風味としてはやや弱く特徴がないので、もう少し煮込む時間を短くしてもよいかもしれません。今シーズンのうちにぬかなしレシピもためしてみようと思います

たけのこを煮込んでいたらおなかが空いてきたのでおみやげにもらった白子たけのこと白子の天ぷらが乗ったいかにも六本木という感じの炊き込みご飯を食べて(くやしいことにけっこうおいしかったです)、あとはとくにやることが思いつかなかったので魔力を練る練習がてらカワイイ・ダッシュボードの改修をこころみます。ずっと気になっていた歩数表示がきっかり一週間ごとにうごかなくなる問題、挙動的に背後で呼んでいる Google API のアクセストークンが失効しているようにみえますが、使っている OAuth クライアントはアクセストークンが失効していたら勝手にリフレッシュしてくれるはずなのでそもそもリフレッシュトークンがなんらかの理由で revoke されている?誰が頼んだよそんなことと思いながら調べたら Google API コンソール上で作成した OAuth アプリが外部ユーザータイプかつ公開ステータスが「テスト中」の場合リフレッシュトークンの有効期限が 7 日になってしまうらしい。前者の条件については google workspace を利用していない場合外部ユーザータイプしか選択できず、後者については公開しようとすると審査をうけなくてははらない:

とのこと、自分しか使わないしょぼいアプリのために動画なんかつくりたくなさすぎる!つまりこれらの条件を満たすことはできず、かといって Google API から歩数を取得する場合 OAuth 認証を利用するしかなさそうなので詰んでしまいました。あと打てる手があるとすれば OAuth ログインの部分をヘッドレスブラウザなどで自動化してみるくらいでしょうか、たかが歩数を取得するだけでなんでこんなややこしいことになってしまうんだ!たいてい活動時間やエリアなどのより重要な情報もセットになってしまうから容易には扱えないようになっているのでしょうが、何歩歩いたかってそんなにセンシティブかねとも思ってしまいます

そうこうしているうちにあたりが暗くなってきたので入浴剤をいれたお風呂に入って、アク抜きしたたけのこでたけのこごはんをつくってみます。2 合にたいして昆布だし 300ml にみりんと醤油を大さじ 2.5 ずつで炊き込んで、主菜のぶりは淡いあじわいを消さないように脂を拭きながら焼いてこまかく叩いた梅と昆布だしを合わせたたれをかけてみました。梅の酸味もあってさっぱり食べられはしましたがそれでもまだ味が濃く、たけのこごはんの味そのものが薄いこともあってほとんどなにも感じられなかったのがざんねんです。材料の味をメインに据えたたきこみごはんを作るならさわらをむしたものとかくらいでも十分かもしれません。

起きたことをすべて書いていたらながくなってしまいましたが、日曜日なのでめあてのふりかえりもあります。今週のめあては:

  • 魔導書いっさつ読む:読みきれませんでした。今週発表なのでマズイ気がしてきましたがまあたぶんなんとかなりますよね

ということで今週は継続です。さいきんはどうもくらしもおたくも縮小傾向なので大連休をはさんで感覚を取り戻したいですがはたしてどうなるでしょうか。ていうかそろそろ大連休の予定も考えなくてはいけません、なんならもう遅い?

以上です。なぜか下瞼がぴくぴくするのでエニメみて寝ます。どうもありがとうございました