まさかまだ先があったのかとがくぜんとしてしまうほどの容赦ない暑さで、それにしてはたくさん歩くことができたよいおやすみでした。

昨晩はたおまつり気分でだらだらボルゴウを書いていたらあっというまに夜はふけてゆき、明日は評判がよいらしいガヴの映画でも見に行くかとちかくの劇場の空きを確認したらすでに満席になっている!前日に確認したときにはまだだいぶ空席があったのですっかり油断していました。ほかの劇場を確認しても上映終了まぎわだからかたんに鬼滅がスクリーンを独占しているためか 8 時半開始みたいなむちゃくちゃな時間にしかやっていない、しかしもうあとには引けないので予約をいれておおあわてで 2 時ごろおふとんへ入りました。はたしてこのありさまで 7 時半おきのスピ=ドについていけるか不安でしたが、カーテンをあけていたおかげでねむりがあさく 7 時には目が覚めたのでよかったです。

起きてからは最低限のみづくろいをすませて劇場へ向かいます。劇場が入ったビルについたらなんだかみょうににぎわっていて、ほんとうにしんじられないことですが全員全部映画を見にきたひとらしい。朝イチでわざわざ劇場にくるやつがこんなにいるのか、勝ち負けではねーですがそれはそうとこの混雑が基準のやつらにあらゆるめんでかなうわけねーとは思ってしまいます。せっかくなので朝ごはんに劇場のホットドッグをたのんでみたら思いのほか時間がかかって、上映開始直前までドギマギしながら列にならぶはめになったのでくたびれました。目の前にならんでいたひともまったく同じシチュエーションだったのでさぞやドギマギしたこととおもいます。なんとかホットドッグを手にして入った場内は終映間近だというのにしっかり混んでいて、今年はまじでウケているんだなあということにしみじみ感動してしまいました。

そうしてはじまった映画は正味前評判で期待しすぎたところはあるものの、ゴジュウジャーもガヴもしっかりおもしろくてまったく退屈することはありませんでした。まずはゴジュウジャー、pixiv の二次創作かと思うような話をダイジェストで流したかと思いきや歴代戦隊が続々登場したりしてなんというかこんなことをしていいのか!?という新鮮なおどろきがありました。どうにもうまくいえないがまじですごい領域にきている、いかに話をまとめるかじゃなくやりたいことがまずあってそのシーンをつなげるとなんか一本作品ができるというようなことをやっている未体験の ZONE に突入しているので必見といっていいかもしれません。

おはなし自体も徹頭徹尾あらゆる欲望を肯定する話をやっているのがすごい、たとえ二重になりたいとか昇進したいみたいな俗っぽいカスの願いでもとにかく願うことそれじたいのエネルギーがかがやくのです、人間を愛しているーッという話をまっすぐやるというのは小学生が OD する今日においてなんてうつくしいありかたでしょうとは思います。いっぽうで世相を反映しつづけるニチアサという枠でこんな話をわざわざやらなくてはいけないところにいままでとは違う窮乏を感じるということもあり複雑な気分です。ギーツでも思いましたが願ったら願ったぶんだけ実現する世界くらいはわざわざ言わなくても担保されてほしい、もちろんこういった表現の変遷こそが批評性と同時代性を生むとはいえ子供向け番組でさえこんな話をしなくてはいけないなんてあまりに希望がないではありませんか。主題歌をアレンジした BGM のメドレーとともに歴代の戦隊レッドが続々活躍するシーンは 50 周年としての矜持と過去作をしらんこどもたちを楽しませようという配慮がビシバシかんじられてけっこうしっかり泣きそうになってしまいました。こういう話をするとどうしても出てくるじゃあぜんぶめちゃくちゃにしたいとか人をぶっさしてみたいみたいな欲望はどうすんだよみたいな疑問は、きっと本編でなんらかの決着をみてくれることでしょう。

つづくガヴは急に湧いて出たクローンが速攻で死ぬというなんだかよくわからない本筋にはあんまり乗れませんでした(この小さな銀河は被造物が自身の実存を脅かされる展開にいっさい共感することができません)が、闇菓子がなければ人間とグラニュートはいったいどのような関係にあったのだろうという if をしっかり描き切っていて非常によかった……しかしかなしくもありました。とくに闇菓子のない幸福な世界においてショウマは存在さえしないというところに忌み子であることが証明されていたのがほんとうにほんとうにかなしい、こんなことをしてはいけませんよとはかなり思います。ショウマさえいなければ(厳密には闇菓子さえなければ)ストマック家は団結したよい家族でいられて、ぜんぶめちゃくちゃになることもなかったのだという展開はあまりに残酷というかいくらなんでもやりすぎではないか。ランゴがさりげなく絶対防御の力で家族をかばったりしていたのも毒家族には毒家族なりの団結とか美学があるという表現になっていてなんというか非常にものがなしかったです。本編においては明確にゆるされざる罪を犯しているのでいまさら和解という線もなさそうですが、こういう線引きと断罪をやるなら闇菓子にかかわっていたラキアもゆるされることはなさそうでかなりこわいですね。結局ショウマは人間にとってこそヒーローだけどグラニュート側からみれば関わっただけ不幸になる悪魔のような存在になってしまっているのがあまりにむごいとは思います。

それはそうとキャラクターの描写はあいかわらずよくて、じぶんのチャラさを他人という形で客観視した絆斗のおれってこんなんなのか?みたいなセリフとかラキアのめちゃくちゃテキトーなおつかれさまでーすといった細かいボケに思いのほか萌えてしまいました。本編では 20 年くらいやってる V 系バンドみたいだなとしか思えなかったランゴがなんかうぜー研究者キャラみたいなのを文字通り一刀両断したのもかっこよかったです。お菓子の家というテーマにひっかけて戦場を文字通りお菓子の家にすることであらゆるものが武器になるという戦闘もよかったし、なによりやっぱりマスター/オーバーガヴがかっこよすぎる。全部のせのよさは踏襲しつつパワーとスピードを切り替えながら戦うという表現はファイズアクセルとかクロックアップといったマスターピースにはじまりトライアルにゼロツーやリバイブ疾風、はてはレンゲルとかディエンドの謎補正にいたるまであらゆる高速戦闘の表現が揃う仮面ライダーにおいてまだまだやれることがあるのだ!と新鮮に興奮してしまいます。これにかぎらず全体的に過去作で探究してきた映像表現が結実しているような感じで、たとえばドライブの夏映画あたりで導入された止め絵の CG をキレイにみせる技術とかセイバーの CG セットと実際のセットとを巧みに融合する表現、あとはド派手におもちゃを活用する坂本節とちょっとエニメっぽくはありつつも意表をつく殺陣が上手な上堀内節が絶妙に融合した戦闘描写が劇場版クオリティで見られたのはほんとうによかったです。顔見せで登場したゼッツが街全体を折りたたんだりする一種悪夢的な表現とかはあきらかに MCU とかの影響もうけつつ、特撮ドラマという唯一無二の存在としてあらたなステージに到達した感じでまじで見応えがありますね。

大満足で映画をみおえたあとはせっかくなので少しおみせも見てまわりました。まだ朝早い時間ということもあって服やさんがかなりすいていて、自意識に邪魔されずゆっくり服をみることができたのがよかったです。さすがにボトムスぜんぶ真っ黒なのに危機感をおぼえたのでなるべく真っ黒でないものをいくらか買いました。

このままアメ横を冷やかして知らん果実を買ったりするのもごく魅力的ですが、さすがに早起きしすぎてくたびれたのでとりあえず最寄り駅まで戻ります。帰り道にはおさんぽで前を通りがかるたびに気になっていた喫茶店で朝ごはんを食べました。店内はブラウン管のテレビやファミコンが置かれていたりといわゆる昭和レトロてきな内装にこだわっていて、正味こういうノリってだりーなとしか思えませんがひとにはひとのカワイイがあると思えばすんなり飲みくだせるというものです。いかにも当時品という風格がある天板をたためるタイプの学習机にはファミコン全史とか昭和レトロそのものずばりの本があったりしたので読みながらピザトーストを食べました。まだみつかっていないのかたんにみんなこのノリに興味がないのかぜんぜんお客さんがいなくてごく快適だったので今後も通おうと思います。

おうちにもどってからはとりあえず昨日できなかったおへやのおそうじをやります。時間にだいぶ余裕があるのでいつもはなるべく気にしないようにしているベタベタした柱や扉に壁もていねいに拭き上げて、消臭剤をつめなおしたりクローゼットの収納を見直したりといったくらしの些事についてもうまくこなせてだいぶキレイになった気がします。何回この発見すんだよという話ではありますがやっぱくらししかねー、この先の人生でくらしより優先したいものごとに出会うことはできるのでしょうか。

おそうじのあとはキレイになった床にしばらくねそべってみたもののどうにもねむけがこないので、今度はおさんぽがてら昨日聞きつけた神社のおまつりというのに行ってみます。神社までの片道 20 分くらいある道のりを歩いていたらペースが早すぎたのかだんだんめまいがしてきて、でかい交差点の日陰でしっかりやすむことができなければあやういところでした。せっかくなので旧居ちかくの商店街もひやかしたら記憶にあるころよりだいぶおみせが入れ替わっていて、だいぶ年季のはいった製麺やさんが閉店していたのはけっこうショックでした。これが新陳代謝なのか滅亡への遊戯なのかは気になるので今後も定期的に様子をみにいこうと思います。

そのまま歩いて商店街を抜けるとにわかにさわがしくなってきて、こんどはいきなり目の前にお神輿があらわれた!先日も思いましたがおまつりの日は縁日まで行かなくてもまちのあらゆる場所でおまつりの気配を感じられるのがいいですね。神社へ向かう道のりにはたくさんの屋台が出ていて大興奮です。みなさんにも写真をおみせしますね:

ンピーャシ(GOOD)

そうしてたどり着いた神社はすでに大賑わいで、活気にあてられていてもたってもいられなくなったのでとりあえずたこやきとげんきドリンクを買って神社のはしっこにあるヒミツのすきまで飲みました。さすがにこのにぎわいぶりならすきまといえどひとがいるだろうと思ったらほんとうにエアポケットのような閑散ぶりで、クスノキにたかるアオスジアゲハをながめながらゆったり飲めたのでほんとうにきもちよかったです。しかしまあ屋台ごはんというのはなんでこんなに気分があがるのでしょうね、たぶん実際にはめちゃくちゃ虫の死骸や土埃・ひとの唾液などがはいっているのでしょうが業務用ソースがびしょびしょにかかっていればあんまりきになりません。てきとうに買ったげんきドリンクはおもったより強かったらしく、たばこをふかしているおじいちゃんに熱中症寸前だから水を飲んだ方がいいと声をかけられるほど真っ赤になってしまったのはかなり恥ずかしかったです。げんきドリンクによわいことでたすけられている場面もかなり多くあるが、見た目にすぐあらわれてしまうのはちょっとみっともない感じがしますね。だんだん混んできたのでひとまわりしてやきそばやお好み焼きを手に入れ、さいごに焼き鳥を買ったらぴったり小銭をつかいきれたうえ一本おまけしてもらえたのでよかったです。しかし焼き鳥はスチロールのトレイにのった状態で渡されたのでレジ袋に直で入れなくてはならず、しかもその移し替えの過程でしっかりと服にソースをとばしてしまいました。ソースのにおいを漂わせ顔真っ赤で電車に乗ったのでさぞやおまつりで浮かれたひとに見えていたことでしょう。帰り道にはスーパーへ寄ってげんきドリンクも買いました。

帰ってからは汗でびしょびしょの衣類を洗濯して鉢植えに水をやって、買ってきた屋台ごはんで第二ラウンドです。焼き鳥はおっくうがらず網で焼き直したらさらにおいしくなりました、つくねに意外と軟骨が混じったりしていたのもいいかんじです。映画でがぜん興味がわいてきたのでゴジュウジャーもみはじめました。これは、信じられないくらいおもしろすぎる。まじですごい、こんなとんでもないものを 20 話近くみのがしていたのが信じられません。ガヴと同様ルパパトあたりで導入されたドローン撮影とかエニメっぽい必殺演出にキングオージャーで顕著だった LED ウォールによる異世界の表現とか、ずっと試行錯誤してきたことが異次元のレベルで融合していて、かとおもえば 1 話の火炎放射された先のビルが爆発する壊しとかをふつうのミニチュア特撮でやっているのがやばすぎる。たとえマンネリといわれようがめちゃくちゃスベる年があろうがとにかく 50 年やってきたシリーズの風格と矜持をひしひしとかんじます。あと主題歌が Wieners なのもまじでいい、決してシリーズに迎合することなく完全にいつもの玉屋節が 2060% で炸裂しているのがほんとうに気持ちいい。まああきらかにサイケとかヒッピー文化と接続する曲をつくりまくっているアングラめのバンドが主題歌やっていいのかという疑問はぬぐえませんが、それはそうとずっと同じスタイルをきわめつづけたひとにしか出せない凄味というのがご長寿シリーズと接続されて OP だけで号泣してしまいました。泣きながらだらだら飲んでいたらここしばらくでもトップクラスにぐちょぐちょになってしまって、最終的にお茶用のガラスボトルが一本割れました。ほんとうはでかいおふろに行こうと思っていたのですがさすがにやめておいたほうがよさそうです。

以上です。どうもありがとうございました

くらしのチェックシート