うすく雲がかかっていることもあって日差しはキツくないもののそれでも気温も湿度も高くてなかなかこたえる蒸し暑さで、それはそうとしっかり外出してくたびれたおやすみでした。

昨晩は前後不覚ギリギリというようなありさまでなんとかおうちへかえりついたのが 22時半、魔法薬を飲んでどうにかおふろに入ったらもうぐちょぐちょのわやくちゃです。くだもの食べ水をたっぷり飲んだりして少しでも回復をはかってはみたもののもはや効果はなく、からだを起こしているのもしんどかったのでやっぱりボルゴウはさぼって 0時すぎにおふとんへ入ってしまいました。さいきんはまじでどうにもボルゴウをその日のうちに書くということができなくなってきた、できねーならやめればよいだけの話ですがどうもその踏ん切りがつきません。

そもそも肉体がヘトヘトにくたびれはてていたこともあり寝つきには苦戦しなかったもののねむりが深くなろうはずもなく、明け方にはしばしば目が覚めてしまうし何度起きてもいっこうにげんきドリンクのだるさが抜けないのでちょっと恐怖すらありました。なんで翌日予定がある日にこんなになるまで飲んでしまうんだ、げんきドリンクに弱くても市販の回復薬を飲んだら多少はマシになるのでしょうか。あまりに抜けないので起き抜けはいちどくらいゲーする覚悟でおったら多少頭痛があるていどだったのでいたみどめを飲んで寝なおし、最終的な起床は 11時です。

起きてからはとりあえずつめたいコーヒーを飲んで目覚ましがてら体勢を立て直し、ちょっとおなかにものをいれたほうがよさそうだったので朝ごはんにはマーマレードを塗ったトーストとプラムを食べました。見かけたくだものを手あたりしだいに買っていたら冷蔵庫がいまちょっとしたくだものやさん状態でこういう体調のときはほんとうにありがたい、しかしいたませずに食べ切れるかどうかはちょっと緊張します。

そうしているうちにだんだんげんきももどってきたのでみづくろいをしたら出かけましょう。ただでさえ連日ひげをそってお肌がぼろぼろなところにげんきドリンクの影響で顔がむくみまくっているのでひげをそるのにはたいへん難儀しました、そりあとは非常にみっともないしズキズキいたむしで最悪です。ほんとうにこの作業だるいばかりでまったく無意味なのでダツモーとかしたらこのいましめから解き放たれるのかなとは思ういっぽう、美容業界全般がにくくてしょうがないのといまさらダツモーしたとてアゴだけツルツルのキモおたくになってだからなんだすぎるのでくわしくはしらべておりません。ひげそりをみだしなみにふくめたすべての人間を、憎む

ともかく電車に乗ったら上野へゴー、この時間は快速運転があるので上野までほんとうに一駅なのがいいですね。まずはしばらく歩いたところにあるなんだかよくわからない喫茶店でおひるごはんを食べましょう。このおみせはひとにおしえてもらったもので 2階はヘアサロン地下にはギャラリーまであるらしい。店内には建築や写真のオシャレな大判本がオシャレな間隔で陳列されていて、ほんとうになさけないはなしですがこういうおみせのオーナーってエニメとかみないのかなというのがすごく気になります。ずらりと並んだ写真集の中にブルーアーカイブのアートワークスがあればどれほどの救いか、といいたいところだがさいきんのひとはへいきでスマホゲー並列で 4 こくらいやってたりするから気が抜けません。

たのんだキーマカレーはピンクペッパーが乗ったオシャレなやつでみためどおりのオシャレな味、それはそうとピンクペッパーって彩りで加えるには食感がジャマすぎないかといつも思います。食後には腹ごなしとウォーミングアップをかねて地下のギャラリーに行ったらやたら天井が低く暗くて、展示内容もいつ撮影されたかわからない白黒写真が中心とあまりに脱出ゲームすぎるので額縁の裏を調べそうになりました。

喫茶店をでたら国立西洋美術館まで歩きます。上野公園は雨のない週末ということもあってかもう信じられないほどの混雑で、ほんとうにどこにいってもひとがみっちりと居座っているのでもっともっとたくさんの椅子がこの街にありますようにと思いました。この時間の上野って喫茶店がどこも 2時間まちとかで座る場所がなさすぎる、ゲーダイも近いんだからこういう都市計画に反対してありえない場所に座り込みしているひととかもいそうですよね。

国立西洋美術館では会期が今日までだった「チュルリョーニス展 内なる星図」をみます。リトアニアを代表する夭逝した画家チュルリョーニスの大回顧展で、とにかくキービジュアルの絵(「祭壇」)がめちゃめちゃいいのでその一点に賭けて行ってみたらそれ以外もひじょうによかったです。画家としてのキャリアが長くないこともあってフロアは通常の特別展にくらべ半分程度しかないものの連作系がきちんとそろっているので文脈の理解がしやすいし、モチーフの取り込み方というのもシュールレアリズムてきな気配を漂わせつつそこに力点を置いていないひとならではの軽やかな物語もあって超現実にとどまらない見応えがありました。なにより色がいい、育ってきた環境や記憶に刻まれている色彩というのが西欧とはまたちょっとちがうんだなあというのがありありとわかるのでいいですね。

音楽の技法を取り入れた連作群については解説フムフム読んでしたり顔で鑑賞したものの……あんまりよくわかりませんでした。時空間芸術としての音楽を絵画に取り込むにあたって共起される感覚ではなく絵画空間上の配置に着目したその技法はユニークさのわりにあんまりウケていないような気がしますが、やはりソナタや対位法といった音楽の方のキホンがわれわれ無学なやつらにはピンとこないからでしょうか。

そのままのいきおいで隣接していた「北斎 富嶽三十六景 井内コレクションより」もみました。こちらはそのタイトルのとおりあの富嶽三十六景が全 46種にくわえシークレット 2種(なんと限定カラーまであるらしい)がぜんぶ見られるというあまりにコレクターごころをくすぐる展示です。国内の画家とはいえちゃんと全部耳を揃えて持っているというのはすごいですね、流通しまくった版画ならではなのかもしれません。版画ならではのみどころも満載で細かい二重線がつぶれていないからこれは初期に刷られたものだとか北斎のサインからだいたいの時期がわかるだとか、まじでいまのおたくにも通じるものがありますね。江戸から富士山見えたのかよみたいなコメントも聞こえて、都内各所にある富士見坂や富士講の話ですかなとメガネをズリあげて話しかけたくなりましたがコンタクトだったのでがまんしました。

美術館を出る頃には小腹がすいてきたのでふたたび喫茶店を探します。上野駅近くでは空いている店をぜったいに見つけられないことがわかりきっているのでふたたび駅を越えて稲荷町側で探してみたのですがやっぱりぜんぜん見つからない、地図でみつけたよさげなおみせは 2軒とも外に待ち行列が伸びていたので諦めました。

どうせむりだろうと思いながら入った 3軒めは 2階建てで本屋やギャラリーが併設されているようなおみせで、2階の席はいっぱいだったのであーあと思いながら 1階に戻ったらちょうど退店するひとがいたのですかさず座席を確保しました。ほんとうに不毛すぎる、テイクアウトして道路で飲んだほうがいい。

ともかく座れたのでつめたいコーヒーをなめスコーンをかじりながら本棚のラインナップを眺めるとかなりリベラルな感じの品揃え、気になるタイトルもたくさんあったのですがとうぜんうりものなので買わないと読めないらしい。高潔に生きるのもなかなか金がかかるもんですな、包摂の外側にいる昆虫みたいなオタクくんとしてはどっちの陣営についたほうがいいかなかなか判断しかねます。

おみせをでたら腹ごなしに鶯谷の方をウロウロして連込み宿のまえに児童公園があるのを見つけてさすがですなと思い、晩は上野駅までもどったら四谷口から出て少し歩いたところにあるおでんが名物らしい居酒屋さんで食べましょう。おでんは注文しなくてもお通しで登場しその後はおかわりし放題で、そのかわりワンドリンク・ツーフードというあんまり聞かないノルマが課されるかなり割り切った仕様らしい。おでんがおかわりし放題ならたいていのことはしかたないですね、さすがに昨日の今日であんまりげんきドリンクは飲みたくなかったのでかわりにフードを頼みまくってもちろんおでんもたくさん食べました。おでんはコンビニ味ですがコンビニのおでんもそれはそれでおいしいのでなんでもよい、ただ魚の焼き物をみていたらめずらしく鮎の丸焼きがあって、こりゃあいいと頼んでみたらすいかの香りどころか魚がニガテなひとがニガテとするすべての香りを凝縮したようなすさまじい味でちょっと笑ってしまいました。

そうして三口丼をきっちり三口で食べ終わるころには店内の全員が泥酔しておりトイレまでの道のりを誰ひとりまっすぐ歩けないような状態だったのでコソコソ退店し、しかしまだものたりない感じだったので駅構内にある熱烈中華食堂日高屋で冷やし麺と半チャハーンを食べました。げんきドリンクがきいていたこともあって空腹度合いを見誤ってしまい、冷やし麺はともかく半チャハーンはまったくよけいでしたね。なんとか胃に詰め込んで食べすぎ前橋ウィッチーズと思いながら帰りました。

以上です。どうもありがとうございました

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