あいかわらずよい天気で年末らしいドタバタとにぎやかなお休みでした.
昨晩はかぱかぱ飲んだワインが思ったより効いてしまって,2 時前には寝ついたものの 4 時前くらいには一度目が覚めてしまいました.このままだと本当に大失敗の予感がしたのででかめの魔法薬を飲んでふたたび 5 時ごろ寝付いて,9 時過ぎにはなんとか起きることができたのでよかったです.
起きてからはやや身支度をして,みちのくゆきの汽車に飛び乗り一路ふるさとへと向かいました.さすがに今年はもうすっかり平常運転の混雑ぶりで,一昨日くらいに切符取ろうとした段階で各駅停車の便でさえすべて埋まっていましたし全日通してひと席空いていたのでさえ奇跡という状態です.こういうのあるとやっぱくるま買ったほうが便利そうだな〜と思いますが,乗らないことができうる限り最大の社会貢献なので我慢します
到着してからは毎年恒例の冬映画見ました.今回は例年通りリバイスパート 30 分からの合流して 60 分ラストは CG バトルというやつです.話自体はまあ……もういいですよね.年々ヒドくなっている気もしますが,冬映画って話よかったことほぼないしどうせメインターゲットは数年で離れていくので大丈夫です.とにかくもうこどもを飽きさせないことに特化しているので細切れ通り越して破片みたいなカットがばんばん切り替わるしすぐ戦闘に突入するし,しかしもう脳がそのテンポに慣らされてしまっているのでほんとうにありがたいです.かなしいことですが「間」を意識した芝居とかもはや耐えられないです,早くバトルしてくれと思ってしまうので
リバイス本編は途中で脱落してしまったせいでドシドシ出てくるライダー全然しらないし五十嵐家にあらたな命が!?というので夫妻がもうひとがんばりしたのかなみたいな感想しか出てこなかったのはよくなかったです.ギーツ追いつくより先にリバイス完走しておくべきでした.大二やヒロミっちに狩崎さんなど単体で見れば好きなキャラはいるのですが,どうも作品が抱える家族を含めた人間関係になると途端に曖昧になってしまう感じは健在でした.なんと言ったらよいのでしょうか,どうも嘘くさいというか本気じゃないというか,さまざまな不和がめちゃくちゃ抑圧された「いい家族」のまま変わっていない気がします.途中まで見た感じだとそういった水面下のしこりやわだかまりを悪魔という形で直面化させることで歪な関係を解消するというのがテーマなのかと思っていましたがこの結末を見る限りそうではないのかもしれません.あとあれだけ人気?だったアギレラ様とかがほぼ背景のモブみたいになってたのも冬映画の宿業ですね.赤子から出てきた悪魔控えめに言ってもまったく可愛くないのにみんなカワイイカワイイいうのもややイヤでした.
つづく合体パートはほどほどとという感じでした.せっかく本人客演なのにどこかで聞いたライブラリ音声みたいなのを連呼しながらご存じみたいな感じで乱入してくる龍騎ライダーズはめちゃくちゃよかったです.客演ってどう出すかとかどう扱うかというのをめちゃくちゃ悩むだろうしその結果として妙な聖域が出来上がってしまってぶちこわし,みたいなことがよくありますが今作に限ってはそんなことはなく,よく本人たちオッケーしてくれたなと思ってしまうくらい冬映画です.ていうかみんなやっぱカッコいいよ,バッファのためらいを見逃さずベノスネーカー呼んでジャマーエリアの外へ追いやるシーンはまさに一期からの刺客という気迫たっぷりです.このテンションの差を利用して説教モードというか最近のライダーはたるんでるヒーローとはなんたるか教えてやるみたいな方にいきそうなものを,その気持ちよさには堕さずあくまで彼らもきわめて個人的な願いを叶えることが目的のいち参加者にすぎないというところでとどめたのはほんとうにえらいしすごいことだと思いました.龍騎のエッセンス(この戦いに正義はない!)をよくわかってないとなかなかこの扱いはできない気がします.リュウガを鏡に叩き込んだらわれらの龍騎が帰ってくるのも理屈がいっさいなくてすごいですね.歳を重ねた龍騎とナイトのふたりが鏡の前でひとりごちるシーンも予想の範疇とはいえちゃんとやってくれてうれしかったです
ほかにも冬映画らしいシーンは満載で,たとえばディケイド vs 大ショッカーのタッグマッチと同じ構図(だだっぴろいアリーナにライダーがパラパラいるだけのしょぼい絵)が出てきたときはおもしろすぎて声立てて笑いそうになりました.あとゲームマスター同士の因縁の対決みたいなシーン,床の間に置いてある日本刀スッと抜いたら仮面もつけてアクターモードに移行したのがめちゃくちゃおもしろかったです.チャンバラができそうならどこであろうとねじ込む東映の姿勢には見習うべきところがありますね.
オチはどうなんでしょうね,大ボスの動機や背景がほんとうにショボくてラストバトルにあんまり興味が持てないのはともかく,ゲームクリア後ヒーローをやめたとはいえおせっかいキャラで売っていた一輝が願いをなんでも叶えられるとなったときにそのチャンスをふいにするのらよくわかりませんでした.ご近所を守る身近なヒーローとして世界平和レベルの願いを持たないのはいいにしても,せめて「バイスが居続ける世界」くらいは自分から望むようになる,自身の願望を叶えられるチャンスに臆面なく飛びつくというようなありかたを選べないのであればやっぱり一輝は家族を守るという使命を背負わされ傷ついたまま癒されていないのではないのかねと思ってしまいました.悪魔はいつか消えないといけないみたいなことが本編で語られてたらすみません
限定ライダーのシーカーはめちゃくちゃカッコよかったです.ヘラジカモチーフというのもめずらしいし,工具っぽい要素やでかいツノが好きなのでちょうどいいです.ただ武器がどうもリデコっぽい(銃はゼクトルーパーのマシンガンブレード,剣はフミキリケン?)のはいろいろと無情でしたね.シカゲームの開き直りもさすがというほかありません
映画を見てからは駅前のおたくビルで全身をクサくしながら情報交換にはげみ,Apple Watch 用のバンドを買ってから旧交をあたためるべく一番町のお店行きました.会場とされた場所に向かったら古式ゆかしいビルを隅から隅まで脱出ゲームみたいなノリで探索するハメになったのもよかったです.ようやく地下に向かうエレベータを見つけたと思ったらドア開いた瞬間塗り込められたコンクリの壁が現れたときは目の前が真っ暗になりました.ドアを開くためには知恵や勇気が足りていないのかと思ったらふつうに会場移転していただけでした
会自体は久しぶりということもありただしくどんちゃん騒ぎで,ほんとうに十年ぶりくらいのひとびとの近況を聞けたりしたのでなかなかたのしかったです.普段ふすま開け閉めするだけでウケることないのでコスパいいなと思ってしまいました,こうして宴会芸みたいなのが誕生していくのでしょうね.
まただいぶ話も進みたがいに変わってないね〜と口々に確かめ合っているとき,実際にはみんなしっかり(むろんよい方向に)変わっているし社会的な意味での階段を一段一段着実に登っているように見えたのはなかなかにこたえました.ひるがえっておれはといえば家庭もおうちも車もなく,この期に及んでニチアサだくらしだまんがだなどと,この落差にはいくらおきらくクンでもさすがになさけなくなってします.
今でこそこうして自らをたわむれにおとしめられる程度の差でしかないですけど,数年後今と同じようにライダーがさあ!ウルトラマンがさあ!という話を熱く交わしているときふと相手の手を見ると指輪がキラリ,ああおれ式にも呼ばれてないんだな……みたいになってしまったときはどうなってしまうんでしょうね.ハッキリ言ってもはや終わったソシャゲの美少女剣士に萌え続けている場合ではない,というかそのこと自体はかまわないにしても同時に人生を前に進める手続きもしておかないとこのさきまったく萌えだけになってしまうよというのはマジでそうなんだという実感が日増しに深くなっております.
いっぽうでそういった後のなさからのみ生まれる迫力に対して(なさけないことに)未練があるというのも事実です.なんもなくてどうしようもないおれでもしょぼい奇行をコツコツ積み立てていればいつかはその高みへたどり着けるのではないか……ではその迫力をなんもねーやつがどこで活かすんですか,誰であろうと全部は無理なのだから諦めるなり手放すなりして人生と他者に向き合う時期に差し掛かっているのではないのですかというのは,どうなんですか?いつもならこういう黒いよどみみたいなのがモヤ……としてきたらしかしほかにはないのだからね!!!と心の中で大声を出すことでなんとかかき消しているのですが今回は声量が足りないのかまだちょっと残っていてなかなかてごわいです.実際はまだほかにないというほどのこともなく,しかしなんであれやらなければどうにもならんのだから自ら行動を起こせばわりとなんとかなる(そしてそれは傷が浅く年若いほうがなおよい)ということもギリギリあるのかもしれません.とにかくこういうくにゃくにゃしたなんの役にも立たないいらん自意識のどぶみたいなところからさっさと上がりたい!!どうすればよいのでしょうな〜
当時今よりさらに蒙昧だったおれに作品の切り方みたいなものをみせてくれたひとがまだちゃんとニチアサを見ていて,しかもセイバーの全体的などうしようもなさのなかにも光るすごい部分をちゃんと評価していたのはほんとうにカッコよかったです.その一貫性と批評眼について心の底から尊敬します
とかなんとかたのしくドンチャンしていたら見事に終電ダッシュするハメになってしまい,しかも実家の鍵忘れたのでひとのおうちに泊めてもらいました.ほんとうにありがとうございますと年末にたいへん申し訳ありませんという気持ちです.
以上です.愛情超えるような誠実さで受難の果て身に刻むのだとみずからに言い聞かせるほかありません.よくなってまいり……たいものですな