昨日の雨からうってかわってよく晴れているものの冷たい風がふきつけ過ごしやすいとはいいにくいおてんきで、一年ぶりの検査もありかなりぐったりなおやすみでした。
昨晩はマグコロールのせいで非常に胸悪いまま 0 時半ごろに寝つき、ねむり自体も非常に浅く明け方何度もトイレのために目が覚めてしまいました。寝るときはいつもズルズルの着る毛布にくるまっているので寝ぼけた状態でトイレをすると意図せずびしょびしょになったりしそうで非常にこわいですね。7 時半の起床はそれほど苦戦しませんでしたが、
家を出るまでには少し余裕があったもののごはんが食べられるわけではないのでゆったり身づくろいをしてから病院に向かいます。いつも通院に使っているバスがちょうどない時間だったので乗り換え覚悟で電車に乗ったらさすがにピークの時間は過ぎたとはいえそれなりに混んでいてちょっと後悔してしまいました。最寄り駅から電車に乗っていくひとびとはまだわかる、しかしオフィスらしいものがまったくないこの駅で降りるひとびとはいったいどこへ向かうのでしょうか。改札出た直後に立ち止まるひととぶつかりかけたり降りる口を間違えたりとトラブルにまみれた道中でしたが 9 時過ぎになんとか病院へつきました。
病院に到着してまず向かった検査室はすさまじく混雑していて、受付されるまでに 10 分説明を受けるまでにさらに 20 分という感じで待たされてしまい、ようやく下剤を飲みはじめるころには MRI の予約時間が迫っていたのでごくまずいニフレックを 1L ぶん一気に飲まなくてはならず非常にくたびれました。内視鏡検査の準備にはイヤなところはいくつもありますが、中でも下剤を飲んでから MRI を撮り終えるまではなるべく排泄をがまんしなくてはいけないというところは特に負担に感じます。いまのところミスったことはないとはいえ何度もやっていたらいずれ MRI 待ちの寒い廊下で大ミスしてしまうのではないか、どうせ最後は出しきらなくちゃいけないのにいったんは我慢を経由させられるのもめちゃめちゃイヤです。
MRI じたいはわりとスムーズな進行だった気がしますが、造影剤の副作用なのか途中から猛烈なねむけで息を吸えだのとめろだのの指示に従うのがせいいっぱいだったのであんまり記憶がありません。検査には 30 分くらいかかると聞かされているのにいつも終わってみるとこんなに短かったっけと思うのはまあ寝ているからなのでしょうね、しかしカプセルみたいな空間でガンガン異音を聞かされつづけてやることもない状態でねむらずにいるのはほんとうにむずかしい。自宅にも MRI を設置すればねつきがよくなったりするでしょうか。あと検査前の待ち時間に看護師さんが投薬しながら場つなぎトークをしてくれて穿刺についてくわしく知ることができました。見えている血管より駆血しているときに浮かび上がってくるほうが刺しやすい、しかしそれでも「散って」しまうことがある、類似の話はいろいろな看護師さんから聞いたことがありますがそれぞれ微妙に表現がちがっておもしろいですね。結局一回は刺さらず両腕刺されました、よけいな話をしすぎたかもしれません。
MRI から戻ってひきつづきゴクゴク下剤を飲んでいたらとつぜん知らないひとが話しかけてきて、カッコいい腕時計をつけているので身構えながら聞いたらやっぱり研究科のセンセーでした。腸の上皮細胞を用いた再生治療に患者の粘膜のサンプルが 8 つほしいという話で、医学の発展をこばむ理由はとくにないので同意しましたがこの形式だけの同意みたいなやつホントに意味ねーと思ってしまいます。たとえばこれで取ったサンプルをなにか別の目的に使われるリスクがあるとして、そのリスクがいったいどの程度であるか門外漢には想像さえできない以上なにがなんでも禁止ーっ!、もしくはまあよいですよの二択しかないし、かといって患者ひとりひとりにいちいちその機序まで説明するなんてとうてい現実的でない。リスク受容の判断に必要な情報が十分提供されておらず現実にはそれらの情報を提供するのがほぼ不可能なのでなあなあでなんとかなっている状況、Web サービスの利用規約などもそうですがそのあまえがいつか最悪のタイミングで災いとしてふりかかってきそうでこわいです。実際きびしい倫理審査を通っているのだろうし現在の治療法もそうして確立されてきたのだろうし、自分の理解がおよばない範疇において妥当な方法がとられている可能性が十分高いならリスクを受け入れる判断を主体的に行うのが「科学的な」態度であろうとは思いますが、今日においてもかたちは違えどけっこうみんな呪術的な世界観で生きているのだしそれでよいのではないかとも思います、というようなことを考えながら話を聞いてぜんぶにチェックを入れて署名しました。サンプルが 8 個欲しいという具体的な数字はなんかちょっとおもしろくなってしまいますね。
そしてケミカルな丸さが舌にこたえるニフレック 2L 分を飲み終え、検査準備のなかでも一番しんどいうんちマラソンこと腸内がキレイになるまでひたすら排泄しまくる時間がはじまります。みんな 1L 飲めばいいらしいモビプレップなのにおれだけニフレックなのは MRI もあるからでしょうか、これを聞くとクレームを言ってるみたいになりそうで聞けませんでした。排泄物の色がキレイになってきたら看護師さんにチェックしてもらわなくてはならないのも屈辱とまではいわないが急にトイレトレーニングの時代にまで戻ってしまったみたいでいまだに慣れません。ひっきりなしに鳴るナースコールのたびに検分しなくてはならない看護師さんはほんとうにすごいとしみじみ思います、排泄物を見るだけならともかく「もういいでしょう」の感じを患者さんから受けてもなおダメなものはダメといわなくてはならないのがしんどそうです。今日はあんまりうまくキレイにならず、2L を飲みきってトイレと座席を行ったりきたりを都合十回以上繰り返し、13 時ごろにようやくお墨付きをもらえました。
ようやく準備を終えてからさらにたっぷり 2 時間近く待ち、本を一冊読み終えたところでようやく声がかかって検査開始です。検査中は指につけたパルスオキシメータで心拍数が常にモニターされていて、気の持ちようで大きく値が変わるのでセンセーを待つ間体位を変えたり呼吸をみだしたりして時間をつぶしました。なにもしないで静かにしているとどんどん心拍数が下がっていってアラームが鳴るのもおもしろくて、どこまで下げられるかチャレンジしたくなってしまいます。いましらべてみたらいちおう認証をとっているらしいものでも 1 万せずに買えるらしいのでねむれない夜のおともによいかもしれません。
検査じたいは例年通りのくるしさでした。お腹の中で管が動き回っている感触は DLSite にありがちなシチュエーションを想像することでなんとかなりますが、せっかくここが S 字結腸ですとか直腸ですみたいなことを説明してもらっても素人目にはどこがどうなっているのかぜんぜんわからず、いまどこまですすんでいるのかが直感的にわからないのがかなしいです。FPS とかのマップをいつのまにかおぼえているようにずっと検査を受けていればいつかどこがどうだかわかるようになるのでしょうか。あとご存知と思いますが腸壁の生検サンプルをとるのはほんとうにちからわざで、センセーの手元から伸びたケーブルのさきについたちっちゃいクリップで腸壁をつかんでケーブルごといきおいよくひっぱることで文字どおりむしりとるので何度見てもめちゃくちゃウケてしまいます。今日はいつもの生検用にくわえ実験用サンプルで 8 回分増えたので見応えがありました。かんじんの結果はいまのところ問題なさそうで一安心です。
検査が終わり会計までおわって解放されたのは 16 時前でした。しかたがないこととはいえ文字どおり一日がかりなのでなかなかしんどいものです。来年もまたあるのかと思うとかなりユウウツですがとりあえず今日のところはよけいなことを考えず電車に乗って、スーパーと薬局に寄ってからパンやさんでたくさんパンを買い込み、帰ってからあたたかい紅茶と食べました。絶食後のパンのおいしさはさることながら妙に紅茶がおいしくガブガブ飲んでしまいました。
あとはなにもなく四川省でちまちま遊んでいたら終わりです。晩は消化のよいものをと言われたとおりまた鍋焼きうどんを作って食べました。食事を抜いたあとにふた玉分一気に食べたからか食後にすさまじい眠気がおそってきて、がまんして先にねむりへむけた準備をこなしていれば早い時間に入眠できていたかと思うと非常にくやしいです。入浴剤をとかした湯船にゆったりつかってみましたがはたしてねむけをとりもどせるでしょうか。
以上です。どうもありがとうございました