昨日に比べるとだいぶ雲が多くこの時期にしては気温も低いイマイチなおてんきではあるものの日中はギリギリ雨が降らず、ちょっとつめこみすぎでクタクタな大連休なのかめでした。
昨晩はだらだらボルゴウを書いているうちにどんどん夜はふけていき気づけば 1 時すぎ、寝つくのにも多少時間がかかり最終的な就寝は 2 時前でした。たまに外へ出ると起きたことを全部書きたくなって、結果分量がどんどん長くなりすっかり寝るのが遅くなってしまいます。もちろんねむりはあさく朝もぜんぜん起きられず、9 時には起きようと思っていたのに二度寝三度寝と繰り返しているうちに気づけば 11 時でゲンナリです。
起きてからはコーヒーをのんであさごはん……と思ったらホットドッグの材料をきらしていたのでいちごジャムを載せたトーストをかじり、大連休中にやろうと思っていたことのひとつであるピザ生地をこねます。レシピは塩・小麦粉・水・イーストで作るナポリ流のこれにしたがいました。高さがちょうどよいキッチンカートを導入したおかげでこねの作業はわりとやりやすくなったもののやっぱり粉ものはニガテだな、こねはじめの粉が手につきまくるフェーズで気が狂いそうになってしまいます。イーストが生ではなく顆粒タイプなうえ賞味期限が 4 年切れていることが発酵にどのような影響をあたえるかも不安でしかたありません。
それでもこねにこねているうちにとりあえず生地が形になったのでまるめてバットに並べ濡れぶきんをかけたら身づくろいをして、大連休をわずかでも有意義なものにしたいとあがく気持ちで国立西洋美術館へ向かいます。以前企画展のチケットをとったはよいがそれで満足しているうちに展示の終了が近づいてきたのであとにはひけません。しかしほんとうに外へ出たくないな、当日の気分で外出するか決めると絶対に自宅でジッ……とする以外の選択肢を選べないので先に予定を入れてしまうほかないのですが、翌日の予定スロットが埋まっていると前日から気が重くそれだけで体調がちょっと悪くなってしまいます。
そうして平日だというのにあらゆるひとびとでしっかり混んでいる上野駅で降りたら国立西洋美術館の「西洋絵画、どこから見るか?─ ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」に行きました。タイトルのとおりサンディエゴ美術館と西洋美術館のコレクションをさまざまな観点で比較するような展示が中心で、タイトルがスーパー戦隊の映画みたいなところがいいですね。会場は平日といえどもしっかり混んでいて、途中から修学旅行らしい中学生の集団が押し寄せてきたのでかなりわやくちゃでした。
内容についてはタイトルにこそ印象派とついているものの中世の宗教画がかなりのボリュームを占めていて、同じモチーフを描いた数枚の絵画を解説とともに見比べるようなつくりになっていたのでまったく知識がなくてもわりと見やすかったです。同じ作家・同じ主題であっても時代の要請によってけっこう表現が変わるというのはあたりまえかもしれませんが実際に実物で比較できるのはけっこうおもしろいですね。今のベルギーあたりで栄えたらしいネーデルラント絵画というのもあって、ディテールの表現がかなりノルディックメタルのアルバムアートっぽくてああいう絵のルーツのひとつはここにあるのかというあんまり内容関係ない感動がありました。
展示会のキービジュアルにもなっていたスペインの静物画 ─ ボデゴンというのはけっこうよかったです。ファン・サンチェス・コターン「マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物」には影の位置がおかしいという違和感が隠されているという解説もついていて、こういうのを読むたびどのていど作為的になされたものなんだろうというのが気になります。これだけ緻密に対象をえがきだせる人間が落ちるべき影をうっかり見落とすということはなさそうですが光源の位置によってはたまたま影がなくなったりする瞬間もあるのではないか、ちゃんと絵をやるとこういうののありえるありえないがなんとなくわかるようになるのでしょうか。あわせて紹介されていたオランダの静物画もけっこうよくて、緻密な描写で果実のみずみずしさや画面の華やかさがより一層強調されていてなんとなく懐かしい気持ちになる……という気持ちは絵本「くだもの」で刷り込まれたものな気がします。ああいう絵本の絵も西洋美術の教育を受けたひとが描いたんかなあと思いを馳せてしまいますね。
後半にすすむとモチーフが一気に現代的になり、おなじみの写実主義や印象派も登場してすっかり顔なじみの気分です。なかでもブーグローの絵画はほぼ萌え絵じゃねーかというところでかなりウケてしまいました。みょうに官能的な美少女がコンテキストを無視してこちらに視線を投げかけるというつくりはこんにちタイムラインに押し寄せてくる美少女イラストとまったく同じで、この絵をアカデミアでも評価されていた画家が量産していたというところにかなりいかがわしいものを感じてしまいます。しかしやっぱりドレープとかの表現は卓越というほかありません。
という感じでけっこうおもしろくはあったのですが、やっぱり中世〜近代が中心だとぜんぜん歯が立たないな。とくに宗教画は丁寧に説明してもらってもなおぜんぜんわからない、画面がどう技法がなにとか以前にぜんぜん読み解きの基礎知識を持っていないことをしみじみ実感します。せっかく解説してくれるなら宗教的主題やモチーフまでを詳細に解説してほしいといつも思いますが、これくらいは各人知ってからきてくださいということなのでしょうか。ちゃんと信仰を持っていれば知識がなくとも画面から雷にうたれるように感得することもあるのかもしれません。
企画展を見終え常設展もひとまわりしたところですっかりくたびれてしまい、雲行きもどんどんあやしくなってきたのでポストカードを何枚か買っておとなしく帰りの電車に乗りました。帰り道には駅前のいけすかないスーパーで晩ごはん用のモッツァレラとサラミを買って、ついでにケーキやさんではいちごのパイというのを買ってみました。作ってみればとうぜんだということがわかりますがやっぱりケーキってほんとうにびびるほど高い、1 こ 1000 えんと言われると 1 こで 1000 えん なんですか!?と確認しそうになってしまいます。
帰ってからは朝飲み残したコーヒーといっしょに買ってきたパイを食べて、ピザソースがわりのトマトソースをつくります。にんにく 4 こを多めのオリーブオイルでじっくり火をとおしたところに湯むきしたミニトマトとトマト缶を加え、赤ワイン・塩・こしょうで調味したらミキサーにかけなめらかにしたうえで水気を飛ばして完成です。こういうシンプルなソースはどうとでも展開できるし使い道もたくさんあるので作り置きしておこう、とつくった直後は思うのですが実際のところ冷凍するとすぐ忘れてしまうし解凍面倒だし結局使わわないままで霜だらけにしてしまいます。そういえば先日作ったエビのビスクっぽいやつも使ってないな、冷凍庫の在庫管理はくらしにおける重大な問題のひとつかもしれません。
お風呂に入ったら生地をやいてピザをつくります。まずはシンプルにトマトソースとモッツァレラ、バジルを散らしたマルゲリータにしてみました。しょぼいオーブンで焼いたためか思ったより時間がかかりましたが味はさぞかしすばらしいものだろうとかぶりついたら……そんなにですね。むろんまずいはずはないですがとにかく生地が固い、発酵の過程で乾きすぎたかもしれません。ソースもシンプルすぎておもしろみにかけるし、全体的に手間のわりにはという味でちょっとがっかりしてしまいました。2、3 枚目は具材を載せてあとは焼くだけという状態でお皿に置いておいたら張りつきに張りつきまくってべちょべちょのわやくちゃになって最悪です。4 枚目はモッツァレラと買ってきたサラミ、ついでにアスパラをのせてせっかくなのでオーブンレンジと魚焼きグリルでどちらがよりおいしく焼き上がるのか比べてみたらだんぜんグリルの方がおいしかったです。オーブンレンジが熱風オーブンというやつで乾燥しやすく火力も強くないのでピザ焼きにはあんまり向いていないのかもしれません。フライパンで焼くのもためしてみようと思っていたのですがげんきドリンクをすこし飲んだだけでしっかり満腹のわやくちゃになってしまい、少し目を閉じているうちに日付も変わっておりました。
以上です。たのしいたのしい大連休ももう終わりが見えてきてしまいました、残りの時間ですこしでも大まんがまつりの準備を進められるでしょうか。どうもありがとうございました