いったいいつまでつづくんだとうんざりするようなどんよりした曇り空でむろんしっかりと蒸し暑く、にもかかわらずひさしぶりにしっかりおでかけしてくたびれた小連休最終日でした。
昨晩はせっかくはやいめにねむりへ向けた手順をこなしげんきドリンクの効果もうすれてよい感じにねむれそうだったのに、トラックパッドと格闘していたら結局汗びっちょりになったうえ 2 時をまわってしまいました。あるあるなのかキモいだけなのかわかりませんがなぜかものを分解したり組み立てたりすると異常に汗をかく、なんかへんな筋肉の使い方をしたりしているのでしょうか。どうせ遅くなってしまったのだからとグィターをチャカチャカしたりボルゴウをだらだらかいたりしていたら就寝は 4 時前です。ねむりもやたらあさく早朝しばしば目がさめてしまい、何度か寝直してみたものの 9 時にはまったく目がさえてしまったのでしかたなくそのまま起きました。
こういう日はおうちでジッ……としていてもなにも手につかないことはよくわかっているので身づくろいだけしたらでかけます。外に出ると真夏は連日晴れていたことが信じられなくなるような曇りぶりで、さすがに傘を持つべきか悩みましたが天気予報では降らないと言っていたので信じることにしたら結果として誰も持っていないし実際降らなかったのでよかったです。しかしみんないったいどこで確度の高いおてんき情報を手に入れているんだという疑問は尽きません、携帯に届き続けるもうすぐ雨の通知を信じれば晴れなのに傘もってるやつにならなくてすむのでしょうか。
ともかく電車に乗って上野へ向かい、国立西洋美術館で開催中の「スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで」をみます。そういえば当日券ってオンラインで買えるのかなとしらべたら PC から配信停止できないスパムメールを送りつけてくる悪の組織ことアソビューを筆頭にほかのサービスもクレジットカードが使えなかったりとやたらめんどうで、イヤだな〜と思いながら会場についたら券売所がすいていたのでふつうに買えてよかったです。
展示は表題のとおりスウェーデン国立美術館から来日したコレクションを含めた約 80 点のほぼすべてが素描という徹底ぶりで、最初は完成作品がなくコンテキストの失われた素描だけ見ても理解できるのかなと不安でしたがまったくの杞憂でめちゃくちゃおもしろかったです。なによりもまず見やすい、その性質上構想段階だったり下絵だったりと未完成なものも多く純粋に線や明暗といった画面に集中しやすいうえ数もサイズも控えめなのでくたびれるまえに全部見て回ることができました。序盤には技法や画材の紹介があるので作品中のこの線はこの画材かなというような想像をめぐらせることもできますし、ドイツ・イタリア・フランス・ネーデルラントの 4 地域にざっくりわけてくれたのも地域間の連関を意識しやすく技法の比較もしやすいのでよかったです。
いっぽう会場の混雑はいつもどおりすさまじく、まだ午前中だというのに小さな額縁の前にゾロゾロ列ができていたのはちょっとイヤでした。みんなそんなに素描に興味があるのか!?というところにビビってしまう。この小さな銀河と同族っぽい二人組と鑑賞のタイミングがほぼ同じだったので終始まったく要領を得ない勘の副音声がついてまわる状態だったのもかなりくるしかったです。正直そういうコメントしか出てこないのは vernaze も同じだし、それは違うだろ!とか内心でつっこめるほどの知識がないことを直視させられるのが一番イヤかもしれません。制服姿の中学生かなんかが真剣に模写していたのはめちゃくちゃよかったです。
そしてほんとうに言うまでもないがぜんぶまじでしんじられないほどうますぎる、いちばん最初に展示されているフィリッピー・ノ・リッピの「思い襞の服を着たふたりの人物」のハイライト部分だけをかたどった皺のみごとさに度肝を抜かれてからはずっと感動しっぱなしでした。イタリアの画家フェデリコ・バロッチ「後ろから見た男性の頭部」はチョークでざっくりかかれた髪の毛とやんわりとした陰影のついた血色のよい皮膚との対比が気持ちよすぎるしジャック・べランジュ「女庭師」は仕事のタフさをうかがわせる腕のパワフルな感じと衣装の流れるようなシルエットとが同居していて全体的な構図はちょっとキャラクターの立ち絵っぽいのもカッコいいです。もちろん線や形だけでなく色にも驚きがあって、ヤン・デ・ブライの「少年の肖像」は黒・赤・白の 3 色のチョークでみごとに紅顔の少年をえがきだしていてすごすぎる、こういう色選びってやっていると見えていくようになるものなのか?なににびびるってさらりとした素描からでもひしひしとあふれてくる基本的な技術の高さはもちろんタイムラインを駆け抜けていく萌え萌えなイラストでもほとんど同じ表現を見かけることですね。今日のエニメやまんがにも息づく表現がこのときすでに完成されていたというのもおどろかされますし、ちゃんと絵をやるとこの技法をマスターできるやつがいるというところに技術としての絵画表現の豊かさ・厚さと連続性を感じてとほうもない気持ちになります。明暗の置き方とか線の入り抜きとかまったく現代でも見かけるもので、ということはたぶん当時と今とで同じものが見えているやつらがいるということなのか?だとしたらすごすぎる。言うまでもないことですが萌え萌えイラストと絵の間にはよいわるいということではないがともかく溝がまたがっていて、その溝にかかる橋としてこういう技法があるのだというところに深く感動いたしました。萌え萌えイラストの世界で活躍するひとに同じモティーフをかいてもらったら同じことができたりするんだろうな、じゃあどういうところに作家性があらわれるのかとかも気になります。
2 時間くらいで見終わってすこしミュージアムショップをのぞいてもまだまだ時間に余裕があったので、ついでに常設展の中でやっているらしい小企画展〈ピカソの人物画〉もみます。ピカソの半生を人物画中心にまとめなおしたような内容で、とにかくちょっとすすむとまたあたらしい女性が登場するのでのちの研究家は頭をかかえたのではないかとかってな心配をしてしまうほどでした。アルルカンの話も出てきたのでいちばん好きな手を組んだアルルカンをまたみられたりしないかなとちょっと期待していましたが本物はルートヴィヒ美術館にあるらしい。いつかみにいくことはできるでしょうか。
朝から何も食べておらずおなかが空いていたのですが、おひるどきということもあって館内のレストランにはすでに長い行列ができていたので上野駅にもどっておひるはコシャリやさんへいくことにします。京浜東北で秋葉原まで出て意味不明な場所にある階段から総武線へ乗り換え、もしかしたら車窓を流れていく萌え萌えなイラストをガン見してコンカフェの客引きをかわすことで驚異の身体能力を手に入れたおたくもいるのかもしれません。前回の記憶がまだ残っていたのでめずらしくおみせには地図を確認せずたどりつくことができたのはうれしかったです。
コシャリやさんは大混雑だったらどうしようと思っていたらさいわい空きがあったのでさっそく入って、コシャリの大盛りにのみものはげんきドリンクを飲みたいのをがまんしてコーラにしました。2 回めということもあり油断してシャッタをかけまくったら思いのほかすっぱくなってしまいましたがやっぱりうまい、こんなにわかりやすくジャンクでうまく材料もわりと入手しやすいおりょうりがはやらないのは不思議な気がします。最初こそまだまだ物足りないしもう一段階盛っておけばよかったなどと思っていましたが、食べ進めていくうちに豆とパスタのダブルパンチで急速に血糖値が上がって最終的にはぴったりになったのでよかったです。
おれはまだ歩き足りないぜーっ と思ったので帰り道には遠回りして住宅街をウロウロしていたらひさしぶりにご自由コーナーが!でかい花器も魅力的だったのですが、持ち帰るのに難儀しそうだし生ける技術のほうがおいついていないのであきらめてそのかわりに取っ手付きのざる・塗りの升をふたつ・薄造りのグラスをふたつと同じ柄のお皿を 4 枚ももらってしまいました。ご自由コーナーでいろいろ持ち帰るたびこういうのって多くてひとつふたつていどにとどめておくのがまともな人間のふるまいではないのかという疑念は拭えませんが、ご自由というのがほんとうにそのとおりの意味であることを信じてやみません。
おうちに帰ってからはつめたいコーヒーを飲んでからグィターをチャカチャカして、ちょっと寝たらたのしいおやすみももうおわりです。晩は先週作ったオムライスのもとが余っていたのでテガソードオムライスを作ってみました。あんまりみせたくないですがいちおう写真も貼っておきます:
事件現場?あしらいのパセリがないので彩りが悲惨なのはともかく、ケチャップがめちゃくちゃゆるくて写真を撮っているうちにどんどんだれてきてしまいました。めんどうでもちょっと煮詰めるかもっと粘性の高い製品をさがさないとダメそうですね。あと今回はでかい薄焼き卵に切り込みをいれて手形のライスを包んでみたのですがあらためて劇中のものを確認したらどうやら指はチキンライスを包まず筒状に焼いたオムレツっぽい、指の向きもぜんぜん違いますね。次つくるときはちゃんと材料を準備してのぞもうと思います。味はいやさか……などということはなくフツーにオムライスです。
というところで週末もおわり、そういえばさいきんめあてを振り返っていなかったのでここで仕切り直そうと思います。一週間ではなにもできないことがわかっているのでもうちょっと長い期間でやりたいことリストを出し入れしてみましょう。まずは以下:
やる
- コシャリつくる
- まぞくひやしつくる
- パンやく
- スコーンやく
- えりつきの服かう
いく
- 絶滅メディア
- 歯医者さん
- 目医者さん
- 時代のプリズム
- タローマン
おたく
- 大まんがまつり申し込む
- WINNER! ゴジュウジャーのジャカジャカパートおぼえる
いずれかできればよしとします、そして言うまでもないことですがひとつもできない予感をいまからひしひしと感じております。
以上です。どうもありがとうございました