日差しはそれほどきつくないもののどうにも湿度が高くて蒸し暑く快適とはいいがたいおてんきで、にもかかわらず一日おそとで過ごして非常にくたびれたおやすみでした。

昨晩はくちょくちょになったいきおいでさっさとねむりへむけた手順をこなせたので 1 時まえにはおふとんへ入ったもののぜんぜん寝付けず、魔法薬を追加して暇つぶしにグィターをチャカチャカしていたらあっというまに 2 時を回ってしまいました。ねむれるまで魔法薬を追加する戦略に切り替えてようやく寝付けたのは 3 時まえ、いちおう 8 時には起きましたがほんとうにしんどくなんでこんな無意味なことをしているんだとうらめしく思うばかりです。

起きてからはたまにはこぎれいな格好をしようと襟付きのシャツをきてみたらボタンがとれて発狂しそうになりながら身づくろい、クローゼットの服がぜんぶボロボロなのでこぎれいにはなりようもないということに気づくのに小一時間かかってしまいました。さらにでかいリュックを背負うとあまりにガチャガチャでいつもの T シャツのほうがまだマシなような気もしますがともかく電車に乗っておまちへ出て用事をこなしました。外は思いのほか蒸し暑く長袖で襟のつまったシャツでは汗が吹き出てきて、ほんとうに T シャツでよかったと後悔するばかりでした。

次の予定までにはちょうどなにができるわけでもないくらいの余白があったのでこのままおまちをウロウロします。勘で電車を乗り換えて日比谷までいくと駅をヒールで爆走するカップルやなんもない地下通路で自撮りしているひとがいて、ふだんいっさい接点のない超エネルギー生命体みたいな若者って日比谷にいるのか。かたや小さな銀河といえば延々とつづく地下通路ですっかり参ってしまい、地上へ出る頃にはもうすっかりヘトヘトです。こんな機会でもないと一生来ない皇居近くの目抜通りを勘でウロウロしてみたらあまりに所在がなさすぎてちょっとウケてしまいました。たぶんたんににぎやかな街がニガテというだけですがやはりこの街にもおたくがジッ……とできる隙間はない、あらゆる余白にひとが溢れ出しているのでどこにいてもなんだか妙に居住いがわるくかなりみじめな気持ちになります。これから会う家族へのおみやげに意味不明な値段のキャラメルを買ってはみたもののほんとうに意味がわからなくてこわい、このお店がけっこう賑わっていてひっきりなしにお客さんが入っていることがなによりもこわかったです。

通りをひととおりウロウロしてもなお時間があまっているのにくわえ、さすがに祖母のお誕生日祝いに去年とおなじ羊羹だけというのもなんだかなと思ったのでちょうどよいものを探しがてら近くにあるでかめの商業施設に出たり入ったりもしてみます。たわむれに服やさんを覗いてみたら値段がのきなみ普段着ている服の 10 倍くらいして、薄汚れたスニーカーでウロウロしてごめんなさいねと思いました。かと思えばリキテンスタインとラッセンの悪いところを煮詰めてディズニーをまぶしたような信じがたいほどださい絵?が売っていたりもしてこの街がいったいなにを目指しているのかがわからない、たんにあらゆるひとびとの欲望を刺激する装置ということなのかもしれません。そして卒寿を超えた祖母になにを贈ればいいのかまったくわからんな、あらゆるおみせをめぐったあげく結局多肉植物とかヴィンテージ風の額縁とかが売っているおみせで色とりどりの糸で編まれた謎の布を買ってお茶を濁しました。なにに使うのかはよくわかりませんがまあ最悪小さく切って雑巾としては使えるでしょう。店内には石でできたツヤツヤのりんごがいたるところに売っていて、なんと限定セールで店内のりんごや梨が一律 3 割引らしい。これまでの人生において石でできたツヤツヤのりんごだけがセールになっているところを見たことがなかったのでかなりウケてしまいました。

ハマるかはともかくとりあえず祝いの品は手に入ったしどこかの喫茶店に寄ろうかな、しかしいまからコーヒーを飲むのもなと思いながらレストランのフロアをウロウロしていたら中華やさんが目にとまったので、おひるは飲茶というのをやってみることにします。このお店ではいくつか中国茶が選べるようだったので無難そうなプーアル茶にして、えび餃子や焼売といった点心をいくつか頼んで食べました。勝手に古めかしい味を想像していたらどれもけっこうキレイな味で、食後にたのんだ杏仁豆腐もアーモンドミルク主体のかなり食べでがあるものでお茶うけとしてはピッタリです。しかし隣の席のひとが頼んでいた麻婆豆腐もおいしそうで結局けっこうおなかがすいてしまいました。

キレイなおみせをウロウロしているうちにあえなく欲望を刺激されてしまいスニーカーの汚さがにわかに気になりだしたので、食後はくつやさんで襟付きのシャツにあいそうな靴を探します。いくつかおみせを回ってはみたもののどうもピンとこない、最後のおみせにいたっては今回の要求にいっさいマッチしていないめちゃゴテのスニーカーがほしくてしかたなくなってしまいましたがなんとかこらえておとなしい感じのものを一足みつくろいました。試着していたら鏡に映る姿があまりに場違いすぎてヘンな汗が止まらなくなってきたのでサイズだけ合わせたら逃げるようにお店を飛び出て、一緒に買った靴下ごとトイレで履き替えてみたら別にぜんぜんあっていなくてこのまま水洗されてしまいたかったです。歩きくたびれてふらふら入った喫茶店でぶどうのクレープシュゼットというのがあったので合うのか?と思って頼んでみたらぶどうの酸味があたためられたところにちゃちな味のベリーソースがからんでまったくひどい味で、この街にほんとうはなにひとつない!!と思って泣きそうになりました。もっと精神やふところに余裕があればたのしめるようになるのでしょうか。

気づけばシャツは汗で変色しほしくない靴を履いておなかは食べたくもないクレープでキチキチ、すでに最悪の気分ですがようやくよい時間になったので祖母のおたんじょう会に参加すべく電車に乗り込みます。今回は乗り換えもないしいまの精神状態でもなんとかなろうと思ったら地下鉄特有の入り口に入ってからホームに辿り着くまでにほこりだらけでカビ臭い地下通路をひたすら歩かされるパターンにハマってしまいかなりキャーとなってしまいました。やっぱり睡眠不足の日におでかけすべきではないですね、なにもかもが敵に思えてただ歩いているだけでヘンな汗がとまらなくなります。

家族や親戚と合流してはじまったおたんじょう会はおりょうりもそこそこおいしいしワインのそそぎかたを教わったりとまあそれなりになごやかでたのしい時間を過ごすことができたと思います。がみちのく旅行にいったらしいいとこから国分町が思いのほか小さくショボくてワロタ、ひとがいなさすぎるためかキャッチがしつこくてワロタといった純度 100%の地方蔑視を一身に浴びていぎなし田舎でえらいすんませんな笑と思いました。指摘はもっともだしそのこと自体に異存はないが、そのひなびたさえないつまんねー土地からきた人間が目の前にいることに対してなんにも思わないのかね……まあ思わないんだろうし想像を馳せる必要もないのでしょう、だって関東以南の人間にとって白河以北は何言ってもよい土地なのだから。こういうカルチャーどもが生まれの利益をじゅうぶんに享受したあとでトランヴェール読んでまなざしだの継承だの言いはじめるんだからまったくお笑い種ですわな、次の 8 番出口を作るなんの感性も想像力もないやつらと血が繋がっていることじたい耐えられないので全員絶やしてわたくしも死にます……というのはどうせできないにしてもせめて強者の無自覚な傲慢さを再生産することがないようにとは思います。がたぶん気づかないうちにやっているんだろうな。ほかでもないこの小さな銀河だってみちのくにもどることなく帝都でもちょもちょやっているわけだしもろもろ考えるとやっぱりこの血筋をここでたやすことがせめてものつぐないではないかと思います、Shake it off でもそんなこと歌ってましたしね。あというまでもないことですがこういうことをねちょねちょボルゴウに書く陰湿さは生得的なものであって生まれに由来するものではございません。あと鮭のロティに添えられていた緑色のペーストが話題になり、たぶんアボカドのワカモレだろうというような話になって実際サービングのひともそう言っていたのですがどうもそうは思えない味だったのだけはふしぎです。食感もぜんぜんアボカドのなめらかさがないしふしぎな酸味とりんごのような香りは青いバナナを思わせますが、たんに変色防止にりんごの果汁とかをくわえているだけだったら恥ずかしいですね。

ここまでコケにされてもなおカトラリーひとつぶん投げられずヘラヘラするばかりのしょうもなさにもうんざりしたので帰り道には自己調整もかねておうたやさんで少し歌ってでかいおふろにもいきました。通ったかいあってかついに窓口のひとに iD で支払うことをおぼえてもらえたしちょうどよい時間だったのかけっこうすいていてよかったです。変わり湯はココアシガレットの湯だったのでココシガ!(上級魔法)と思いました。

以上です。AtoZ のガイアメモリとかのキモいばかりで役に立たない知識で脳みそをパンパンにして、さいごはせーので破裂しておわりましょう。どうもありがとうございました

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