よく晴れているうえ風もなく気温もほどほどでごくさわやかな初夏の陽気で、ひたすらおりょうりしまくる最高の大連休なのかめでした。

昨晩はスマートロックの設置に大苦戦したせいですっかり遅くなってしまい、翌朝の早起きに備えていそいでボルゴウをかきあげようと思っていたのにぜんぜんうまくまとまらない。そうこうしているうちに日付も変わってしまったのでボルゴウはあきらめておふとんへ入ったのが2時すぎ、寝つきに関してはおぼえていませんがまあ2時半就寝とのことなのでそれなりに時間はかかったということでしょう。

とうぜん起床はほんとうにきびしく、うっかり朝の汽車を予約してしまったせいで7時半に起きなくてはならなかったのでほんとうに難儀しました。しかし外がよく晴れているのはわずかばかりのなぐさめでしょうか。

起きてからは身づくろいをして大慌てで荷も詰めて、せっかくキャリーケースを新調したというのにおみやげをたくさん入れたせいでけっこうぎゅうぎゅう押し込むことになってしまいました。そういえばお花に水をあげなくてはいけないし家も多少こづめておきたいし、いろいろやっていたらあっというまに時間ギリギリになってしまったのでおおあわてでおうちをとびだし一路みちのくへ向かいましょう。

酒瓶からおたく道具までがパンパンに詰まったキャリーケースは新開発らしい車輪の力を借りてもなお重く、坂を登って下る駅までの道中は非常に難儀しました。そうして上野駅へ到着したのが9時、14分の汽車までは少し余裕があるななどと油断して駅ナカの喫茶店でコーヒーを買ったらアチアチのカップを手に持つはめになったし時間ギリギリになってしまって朝ごはんをキオスクでひっつかんで汽車へ飛び乗るはめになったのでくたびれました。駅でごちゃごちゃやるなら20分は見ておいたほうがいい、このあたりの感覚がいまだにちょっとつかめません。

ともかく汽車に乗れればこちらのもの、あとはひたすらすわっていたらあっという間にみちのくです。車内はやや混雑していたものの絶叫キッズがいなかったし、となりのひとがおもむろに一眼レフを取り出して車窓をパシャパシャやっていたのでカルチャー(いいね)と思いました。

そうしてみちのくへ着いたら家族と合流しておかいもの、グラニテ・ブラストでぶっ壊された商業施設で晩ごはんの材料を買い込みました。この施設にはけっこうしっかりした鮮魚売り場があるのですがおどろくべきことにあじが売っていない、光り物って安いイメージばかり残っていますが実際のところいまとなってはけっこう高級魚なのですなと思います。

おうちへ着いたら持ってきたおみやげをちょこちょこつまみ口を湿らせたらおりょうりをやりましょう。まずはポトフ・アクセル、下ごしらえした根菜類を水からじんわり煮ている間に塩を振って水を出した豚ロースの塊肉を表面がバリバリになるまで焼いて合流、少し沸かしてあくを取ったらブーケ・ガルニをくわえてミジョテでじっくり火を通します。根菜の皮やヘタを一緒に煮たら思いのほか色とクセが出てしまってあまりキレイな仕上がりではありませんが、多少雑でもそれなりにうまいのがポトフ・アクセルのいいところです。また豚肉を焼くときに使った鉄フライパンはれいのごとく表面を黒い油脂の膜が覆ってしまっていたのでかなだわしで徹底的にこすってツヤツヤの地肌を取り戻しました。おかげで爪はボロボロですが次回までうまくつかってもらえるでしょうか。

ポトフ・アクセルができあがったらそれに塗るサルサ・ヴェルデもつくりましょう。辰巳大センセーにならってピクルス・パセリ・にんにく・たまねぎをみじんぎり、ちょうどしそがあったのでそれもわずかばかり刻んだところに赤ワインヴィネガーに塩・タバスコ・こしょう・レモン汁へオリーブオイルを乳化させたものを加えよく混ぜたらおわりです。ほんとうはケッパーがあるとよい、調味料も全体的にやや古いのでちゃんとした味になるか心配でしたがうまくしあがりました。

材料探しに冷蔵庫をあさっているとちょうど新生姜がわずかにあったので甘酢漬けも作ってしまいます。薄く切ってかるく茹でてから塩をまぶして水を切り、純米酢……はないのですし酢と赤ワインヴィネガーをてきとうに混ぜ砂糖・塩少々で調えた甘酢へつけこんだら終わりです。材料が新鮮でないうえ調味料もイマイチなのでおいしく仕上がるか懸念がありましたがわりとなんとかなりました。アドリブで作った調味料がいい塩梅にしあがるとうれしいですね。

つぎはもらいものらしい朝どれたけのこ、下茹ではしてあったのでひさしぶりに一番だしを丹念にとって醤油・みりん・塩で濃いめに調えた煮汁を作り味を煮含めます。きょうの料理2026年4月号によれば鰹節をくるんだ紙で落とし蓋と追い鰹を兼ねるとよいということなのでそのとおりにしたら、これはたしかにしんじられないほどうまい。ちょうどよい塩梅の煮汁にたけのこのとうもろこしのようなにぎやかな香りがのってたいへんありがたいおいしさです。

これでたけのこはあらゆるおりょうりへ展開できるようになったのでいくらか取り分けたら若竹煮を作りましょう。放射状に切ったたけのこの先端部分と煮汁を沸く直前まであたため、わかめを加えてやんわりと火をいれたらおわりです。たけのこの黄色にわかめの緑が映えて見た目にうつくしくまたすばらしい味わい、今年たけのこをほとんど食べそびれたのがざんねんでなりません。

さらにもういくらかはたけのこごはんに展開します。これまた辰巳センセー流ということで根元の太い部分を薄切りにしてから千切り、煮汁はちょっと濃いめなので水で薄めたのがやや失敗でした。幸い固さに関してはちょうどよい塩梅に仕上がったいっぽう味はめちゃめちゃ薄い、まあそれはそれでだしの香りが生きてうまいのではありますがやっぱり色ごはんはもうちょっとぎっとした味付けのほうが好みかもしれません。

あとはやたらしょっぱいぬか漬けをこまかく刻んで生姜とあえたりみょうにうまい蒸したこをきゅうりやわかめと一緒に酢の物としたり、できあいのなめろうなんかも並べたらたのしい宴会のはじまりです。おりょうりはめずらしくほとんどどれもうまくしあがっていて、あとぜんぜん関係ないですがなめろうをパンに塗ったらみょうにおいしかったです。ほんとうにおりょうりはたのしいな、過程が信じられないほどたのしくおもしろいのにうまくいくとおいしいごはんもついてきてなんだかおトクな気分です。

そうしてワインや桜のペーストを溶かしたという意味不明なビールなどをちゃんぽんもちゃんぽんでぐいぐい飲んでいたらそれはそれはわやくちゃになり、食後横たわって夜行列車がどうとかいうテレビを見ていたらすっかり寝落ちしてしまいました。実家に対してニンゲン人間乱雑さと思うこともしばしばあるがやはりこういう時間ばかりは忘れがたい、最近は思い出すことも少なくなってきたゆるされかんがたしかに今も存在していることを感じます。

その流れで実家にいるころよく聞いていた傑作古文ポップ なせそ (NOT TO DO SO) も聞いて、なほなほなみだそぼちまくらながれゆめもさだかに と思いました。「それでもなせそ なせそ 青い空に白い雲とか 野山のみどり小鳥 花や風や月」←カッコよすぎ。この詞を聞いたときに沸き起こる気持ちがつづくあの日の気持ち忘れるなんてなせそなさせそにもかかってくるのがほんとうにうつくしい、あらためて聞いても傑作でみみみレコーズ feat. さばぷりんがこれで終わってしまったのがざんねんです。

以上です。どうもありがとうございました

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