昨日にひきつづき雲ひとつなくよい匂いのする最高の秋晴れで、家族ともちもち過ごしたおやすみでした。

昨晩はボルゴウをなんとか書き上げ 1 時まえにはおふとんへ入ったものの、しばらく読んでいないうちに完結した this コミュニケーションを読み返していたらいつのまにか 4 時ちかくなってしまいました。紆余曲折ありつつこれがコミュニケーションだ!!という形で出されたのがデビルマンもかくやという創世記で、ずっと愛や関係をハックする話をやってきておきながら最終的には作品としてそういう価値観に対する"合理的な"落とし所を見つけているのがほんとうにすごい。なんというか作者のひとは真の意味でいっさいあいまいな関係を信じていない(すくなくともそのような人間の考え方を徹底的にエミュレートできる)というところがなかなかほかにない読後感だなと思います。興奮でねむりもあさく、10 時の起床でさえなかなかくるしいものでした。

起きてからはごはんと納豆でおだやかな朝ごはんをすませ、家族の再会を祝したささやかな宴会にむけて買い出しに行きます。一歩外へ出るともうすっかり秋で、晴れているとほんとうによい匂いがして否が応でも気分が上がってしまいますね。めっぽうやたらに高いいわしのハンバーグを強制的に売りつけられる負けイベントを挟みつつ必要な材料を買いました。

帰ってからはさっそくケーキをつくります。とりあえずぜったいうまくやけるレシピに従って粛々とスポンジを仕込むはずが、卵の殻が入ってしまったり小麦粉をぶちまけたりといった細かいミスがめだちさらにブレーカーが途中で落ちたりして焼き時間が伸びてしまったためかふわふわとはいいがたい密度になってしまったのが非常にざんねんです。なんでさいきんの炊飯器はボタンを押して加熱するというだけの機能がまともに果たせないんだと思ってしまいますが、炊飯器でスポンジを焼くこと自体が目的外利用というのはまったくそのとおりですね。

つづくナッペもまったくうまくいかず、まずケーキ台がぜんぜん回転しないしクリームも撹拌しすぎたためかほとんどバターのようなボソボソ具合、とどめに室温が高かったこともあってほんとうにズダボロの見た目になってしまいめちゃくちゃ萎えました。せっかく下塗り用に 35%を 100g、仕上げとデコレーション用に 47%を 200g と二種類のクリームを用意したのもまったくの無意味です。

すでに激萎えですが仕上げにはシャインマスカットを載せます。市販のケーキを参考にしながら盛り付けてナパージュ(5g のゼラチンを 60cc の水でふやかし、湯煎しながら 20g グラニュー糖を加える)もしてと少しでもカワイイみためになるよう努力しましたが、結果として生地部分のダメさを巻き返すにはいたりませんでした。未来のおれのためにメモしておくと:

  • スポンジはちゃんとトリミングして大きさを揃える
  • クリームはとにかく冷やす
  • 部屋も冷やす
  • 35% のクリームも 200g 用意する
  • 断面の戦略を決めてからナッペの用意を始める
  • まともな道具を用意する

あたりでしょうか。横からみるとあまりに素人なケーキをながめながらこと器用さと手早さがものをいう製菓においてはこの程度の実力しかないという事実をかみしめました。

あとはにんじんのポタージュとサラダ、ローストチキンの仕込みも少し手伝ってちょっと時期がはずれていますが前菜にズッキーニのポワレもつくり、パンやチーズとワインならべたら宴会です。ズッキーニにミントが合うというのは半信半疑だったのですが、食べてみるとたしかによくあうしなによりほかに代替のききにくいおいしさでいったいどうやってこういう組み合わせを発見するのかふしぎでしかたがありません。すこし肉汁が抜けたむね肉や逆に脂をたっぷり吸い込んだメークインもシンプルながらみょうにおいしく、3 時間くらいだらだらたべつづけていたような気がします。食後はもらったクマムシみたいなかたちの頭皮マッサージ器を当てながらさいきん読んだ本の話をしたりひっぱりだしてきたグィターを勘でジャカジャカしたりしているうちに過ぎてゆきました。

以上です。どうもありがとうございました